人間不信【18】 ページ19
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あれから、どのくらい経っただろう。
『っ…』
頬が痛む。
あぁ、そういえば、殴られたんだっけ…
『…休み時間、まだ終わってないよね…』
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私は痛む身体でなんとか立ち上がると、教室を出た。
・
重い足取りで歩いていくと、やっとの思いで教室に着いた。
・
ガラ…
教室のドアを開け、自分の席に向かい座る。
『…』
なんとなく視線を感じて、横を見るとヒロトさんがジッとこちらの方を見ていた。
『…えっ…と、どうかしたんですか？ヒロトさん。』
ヒ「…お前さ、その顔、どうしたんだよ。」
『え？』
顔？
ヒ「…チッ、」
ヒロトさんは小さく舌打ちをすると、私の腕を強引に引っ張って教室を出た。
『え、あの。ヒロトさん？』
ヒ「黙ってろ」
『っ…？』
その声は怒っているような、ドスの効いた声だった。
・
・
『保健室？』
ヒ「あぁ。そのほっぺたを冷やすために来たんだよ。」
ほっぺた？
『い"っ…』
私は自分のほっぺたを試しに触ってみると、鈍い痛みが走った。
ヒ「誰もいねーな。」
『そうですね。』
保健室で男女2人きり、まるで、
ヒ「少女漫画的な展開だな。」
『そうです…ん？』
今、心を読まれたような…？
ヒ「お前たまにほんっとう間抜けな顔するよな。」
『…すみません。』
反応に困ったので、取り敢えず謝ってしまった。
ヒ「謝んなくていいっつーの。」
『…はい。』
ヒ「兎に角、保冷剤取ってくるから。そこに座って待ってろよ。A。」
『あ、はい。』
なんか、
久しぶりに名前を呼ばれた気がする。
ヒ「あった。…ん。」
『い"っ！冷たっ！！』
ヒ「あ、悪い。」
ヒロトさんは少し笑いを堪えているような顔をして言った。
『う"っ…痛い…』
ヒ「さて、A。」
『はい？』
突然ヒロトさんは私の名前を言うと、少し真剣な顔になった。
ヒ「お前に、2つ言うことがある。」
『…なんでしょう？』
・
・
ヒ「1つ目。」
『…』
緊張感が走る。
・
・
ヒ「次の授業一緒にサボるぞ。」
『はい。…え？』
ヒ「2つ目。」
『は、はぁ…』
私の拒否権はどこへやら…
ヒ「その頬、誰にやられた。」
続く (更新停止中)
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雪奈(プロフ) - え、めちゃヒロトかっこいい！！こういう小説すごく好きです！！続きが出るの楽しみに待ってますね！ (2019年7月25日 18時) (
レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
Hana - ごめんなさい、なんか二回やっちゃいました。 (2019年7月2日 16時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
Hana - 言い忘れてましたが、ストライクっていうのはボーリングの方ですよ！これからも応援してます！ (2019年7月2日 16時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
Hana - 言い忘れてましたが、ストライクっていうのはボーリングの方ですよ！これからも応援してます！ (2019年7月2日 16時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 私の好みの小説じゃん!!やっと見つけたー！更新頑張ってください！続きを楽しみにしてます。 (2019年6月26日 12時) (レス) id: 39cb5e0646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙珠 | 作成日時：2018年12月30日 14時
