人間不信【14】 ページ15
瞳「…捨てられた？」
『…はい。理由は「ただいま。」…ヒロトさん？』
私が理由を言おうとすると同時にヒロトさんが何処かから帰ってきた。
何処に行っていたんでしょうか。
ヒ「A？」
『あ、す、すみません。お邪魔してます…』
ヒロトさんは「ふーん。」と言うとリビングから出て行ってしまった。
『…怒らせてしまったのでしょうか。』
瞳「大丈夫よ。いつもあんな感じだから…それで、さっきの続き…いいかしら。」
『さっき？あ、はい。捨てられた…その言葉の通り私はお母さんに捨てられたんです。理由は簡単。私が邪魔だったから。あはは…笑えますよね。』
瞳「…笑えないわ。」
『…』
暫く気まずい沈黙が流れる。
『ご、ごめんなさい…私、もう帰りますね。こんな時間だし…』
瞳「待って…送っていくわ。」
『じ、じゃあ…』
瞳子さんに先に玄関で待っていてと言われたので、私はリビングのドアを開けて廊下に出た途端叫びそうになった。
だってそこには…
『ヒ、ヒロトさん！？』
ヒ「…いちゃ悪ぃかよ。」
ヒロトさんは少しムッとした顔で言い、思わず可愛いと叫んでしまいそうになるのを抑える。
私のその様子を少しジト目で小首をかしげて見てくる姿も愛らしい…
『ハッ…わ、私もう時間なので帰らなくては…』
ヒロトさんの横を通り過ぎようとするといきなり腕を掴まれて動けなくなってしまう。
『えっと…ヒロトさん？』
ヒ「……」
ヒロトさんが何か言ったがモゴモゴしていてよく聞こえない。
『あの…』
ヒ「だから…送ってやるっつってんだよ！！オラ、行くぞ！」
ヒロトさんは強引に私の腕を引っ張りながら玄関に向かっていく。
『えっ！？ちょっ…瞳子さんは…』
ヒ「あぁ？ねーさんには俺から言っとく…つーかさっきそこで俺らの様子見てただろ。」
『…』
ヒ「その顔は絶対気づいてなかっただろ。」
『…はい。』
「ばーか。」と言って少し目を細めて笑うヒロトさんはカッコよくて…女子達の間ではこう言うのかな…
『イケメン…』
ヒ「は…？」
『えっ…あ、いや！！なんでもありません！！早く帰りましょう！！！』
ヒ「お、おう…」
今度は私が強引にヒロトさんの腕を引っ張り廊下を早歩きで歩く。
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ヒ「…A。」
『はい。』
ヒ「玄関はあっちだぞ。」
『…』
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雪奈(プロフ) - え、めちゃヒロトかっこいい！！こういう小説すごく好きです！！続きが出るの楽しみに待ってますね！ (2019年7月25日 18時) (
レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
Hana - ごめんなさい、なんか二回やっちゃいました。 (2019年7月2日 16時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
Hana - 言い忘れてましたが、ストライクっていうのはボーリングの方ですよ！これからも応援してます！ (2019年7月2日 16時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
Hana - 言い忘れてましたが、ストライクっていうのはボーリングの方ですよ！これからも応援してます！ (2019年7月2日 16時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 私の好みの小説じゃん!!やっと見つけたー！更新頑張ってください！続きを楽しみにしてます。 (2019年6月26日 12時) (レス) id: 39cb5e0646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙珠 | 作成日時：2018年12月30日 14時
