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「夕餉をお持ちしました」
暫くすれば、善逸と伊之助も帰ってきて、4人での夕餉食べることになった。
善逸は泣きべそをかきながら帰ってきたが、彼のことだ、特に問題なく任務は終わったのだろう。
目の前に並べられたご飯は、なんと、
「炊き込みご飯…！」
大好物の炊き込みご飯だ。
思わずヨダレが出そうになり、伊之助に「汚ねぇ！」と嫌な顔をされてしまった。
だって好物なんだ、我慢できない。
「いただきます！」
ぱくり、とご飯をいっぱいに頬張った。
いつも通り、美味しいと思っていた、のに。
いくら口に運んでも、ちっとも味がしない。
ご飯の粘り気が口の中に嫌に残るだけ。
美味しく、ない。
私、ほんとに、もう美味しいご飯食べられないんだ。
私、ほんとにもう…死んじゃうんだ。
認めたくなくて、バクバクとご飯を口に突っ込んで。
ついには3人にまで心配されてしまった。
「そんなにお腹が減っていたのか？にしても、そう急いで食べるとむせてしまうぞ、もっとゆっくり食べたほうが…」
「ちょちょ、どうしたの？！いくら好物だからってそんなにかきこんじゃ、」
「なんだァ？！勝負か！！！！」
案の定ご飯を喉に詰まらせてむせてしまった。
善逸には、ほらみたことかと言わんばかりにお茶を手渡される。
それを勢いよく飲み干して、それからまた箸を手に取る。
死の運命から抗いたくて、とっくに味のしないご飯を吐き気をもよおしながらガツガツと女らしくなくかきこんで。
すると、ぱし、と箸を掴む手を誰かに掴まれた。
「もう、やめないか」
酷く真剣な顔で手を掴むのは、炭治郎。
急いで口の中の物を飲み込んで、にへら、と笑ってみせる。
「えへ、だってお腹空いててさ、」
「じゃあなんで泣いてるんだ」
「へ、」
頬をそっと撫でてみると、肌を伝う涙に手のひらが濡れた。
いつの間に、なんで私、
「こ、好物だから！！」
「え？」
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みょん(プロフ) - 複雑な気持ちになりました。貴重な体験、楽しい時間をありがとうございました。！ 長文失礼しましたm(_ _;)m (2023年3月19日 21時) (
レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - なりました。夢主の気持ちもめっちゃ分かるし炭治郎の気持ちもわかります。五感がなくなっていくという感覚などは、分からないけれど、本当に夢主になったような気持ちで読めることができました。作者様は本当に凄いですね。この作品を読んで言葉で表せないくらい (2023年3月19日 21時) (レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - めっちゃ感動しました(泣)大号泣です！感無量です。神作品を作ってくださってありがとうございます。特に最後の子守唄を歌うシーン。段々と炭治郎の声が聴こえてこなくなって、もっと大きな声で歌ってとお願いするシーンがなんというか、とても切ない気持ちに (2023年3月19日 21時) (レス) @page36 id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ - 感動(＞人＜;) (2021年3月29日 23時) (レス) id: 1e9b1e52b8 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 柱の物語みたいです (2021年1月19日 22時) (レス) id: 751c2cfce8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナ | 作成日時：2019年11月23日 10時
