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それから、Aはしのぶさんに説明をして蝶屋敷に住むことになった。
それと…極端に怪我をすることも増えた。
喋っている最中に突然口から血が垂れ始めることもある。
舌を思い切り噛んだようだが、痛みのないAはそれにも気づくことが出来なくて。
血の量が少ない時は手ぬぐいで急いで口の中を抑えて、傷が深い時はしのぶさんに縫ってもらうこともある。
ただ以前言っていたように、任務中も痛みを感じないのを良いことに、かなり無茶な戦い方をするようになった。
善逸と一緒に怒っても、「今の私にしかできない戦い方だよ！」と言う始末。
そんな戦い方、して欲しくないんだ。
「A、いるか？今日の任務のことなんだが…」
目の前の光景を目の当たりにした瞬間、思わず走り出していた。
そして、Aの手からそれを奪う。
「なっ、何やってるんだ！」
Aが手にしていたのは、熱々の茶釜。
炭治郎も熱くて持てず、床に投げるようにして茶釜を置いた。
急いでAの手のひらを見れば、真っ赤になり、すこし爛れてしまっている。
もう少し遅かったら、もっと酷いことになっていた。
とりあえず冷やさないと、
「A、立てるか？急いで手を冷やそう、水膨れが出来てしまう」
Aは首を傾げながら、「うん、わかった」と言ってゆっくり立ち上がる。
井戸への道を歩いていて、少しAの様子がいつもと違うことに気づいた。
動きが、いつもより遅い。
いや、鈍いの方が当てはまるかもしれない。
歩くのも少し遅く感じるし、なんだか恐る恐る歩いているようにも感じる。
すると、右目をごしごしと着物の裾で擦り始めた。
「こら、擦っちゃダメだ。目に傷が出来てしまうだろう」
「でも、なんか…いや、なんでもない」
井戸に着いて、桶に水を汲むとAの手をそこに着けた。
「痛むか？」と聞くと、「ううん」と困ったように笑う。
痛くないと分かっていても、どうしても聞いてしまう。
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みょん(プロフ) - 複雑な気持ちになりました。貴重な体験、楽しい時間をありがとうございました。！ 長文失礼しましたm(_ _;)m (2023年3月19日 21時) (
レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - なりました。夢主の気持ちもめっちゃ分かるし炭治郎の気持ちもわかります。五感がなくなっていくという感覚などは、分からないけれど、本当に夢主になったような気持ちで読めることができました。作者様は本当に凄いですね。この作品を読んで言葉で表せないくらい (2023年3月19日 21時) (レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - めっちゃ感動しました(泣)大号泣です！感無量です。神作品を作ってくださってありがとうございます。特に最後の子守唄を歌うシーン。段々と炭治郎の声が聴こえてこなくなって、もっと大きな声で歌ってとお願いするシーンがなんというか、とても切ない気持ちに (2023年3月19日 21時) (レス) @page36 id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ - 感動(＞人＜;) (2021年3月29日 23時) (レス) id: 1e9b1e52b8 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 柱の物語みたいです (2021年1月19日 22時) (レス) id: 751c2cfce8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナ | 作成日時：2019年11月23日 10時
