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、
「Aさん、もう掃除はいいから」
「だって気になるんだもん。過ごしにくくない
の？」
「俺は気になんないの」
大成功をおさめた南座の公演が終わり、京都か
ら東京に帰って来てしばらく経った。
１ヶ月も家を空けていたら荷解きが大変なのは
無理もないんだけど。
「目黒くんはそこで寝てていいから……洗濯機
回してもいいですか？」
「はぁ、Aさん、洗濯はいーから。１ヶ月も
してないの、わかってるでしょ？」
「、ごめんなさい」
わたしはなんで人の家で人のキャリーケースの
片付けをしているんだろう。
おいで、とソファーをぽんぽんしながら言われ
て、そのあまりに甘い声色に引き寄せられて、
素直にそこに腰掛けた。
すぐに隣から腕がまわってきてぐっと引き寄せ
られる。ほっぺたや耳に口が寄せられるのを感
じて、目を閉じた。
暑くるしいな、と思ったけど確かにこの温もり
は久しぶりだ。
当たり前だ。ホテル暮らしになる１ヶ月の公演
期間、一度だってふたりきりにならなかった。
怪しまれたら困る。バレたらとんでもないこと
になることを、わたしも目黒くんも知っている。
この通り、わたしと目黒くんはそういう間柄だ。
マネージャーとメンバーなのにこんな関係変だ
けど、この関係はわたしと目黒くんがマネージ
ャーとメンバーの関係になる前からのものだ。
わたしがSnowManのマネージャーになる前に、
短期間だけ彼の前任グループの担当になったこ
とがある。
ある公演中だけの約束でとても短期間だったけ
ど、そこでいろいろな経験をさせてもらった。
そこから目黒くんと面識がある。
やっぱり同世代の女性のマネージャーは気にな
るらしい。
目黒くんにやたらと構われて、上手く避けても
構われまくって、そこから流されるようにセフ
になった。
手近にどうにかできる女の人がいるのが便利な
のか、解消する気はないらしい。おかしな話だ
と思う。
「１ヶ月も我慢したんだからいいでしょ？」
目を合わせられて、囁かれる。
目黒くんは大人っぽい見た目と反して意外と子
供体温だ。抱きしめられたらあったかくて、思
わず無意識に胸に擦り寄ってしまう。
隙間が無いくらい抱き締められて、そのままお
でこくっつけてふたりだけの世界って錯覚起こ
して。
１ヶ月ぶりの目黒くんは余裕がなくて、すこし
意地悪だった。
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うい(プロフ) - わおさん» わおさん素敵なコメントありがとうございます、読み進めるのが苦にならないくらい楽しんでいただけて嬉しいです、これからも楽しんでいただけるように頑張ります^_^ (2021年4月10日 18時) (
レス) id: 554bbc3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 名無しさん» 素敵なコメントありがとうございます、わたしもコメントが来るたびとても嬉しくてお話を書くモチベーションになっています、これからもお楽しみください^_^ (2021年4月10日 18時) (レス) id: 554bbc3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
わお(プロフ) - 切ない気持ちと、なんだかそわそわしてしまう気持ち持ちながら、いつも読み進めさせてもらっています。今後も、ヒロインさんを見守らせてください◯また、楽しみにしています。 (2021年4月10日 14時) (レス) id: e323b3ed3d (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - こちらの作品の通知が来ると嬉しくて飛んできちゃいます。うい様のお話の進め方が大好きです。44話、めちゃくちゃドキドキしました。今後の展開が楽しみです(^_^) (2021年4月10日 12時) (レス) id: d56cf18763 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - ユキトさん» ユキトさん素敵なコメントありがとうございます、泣いちゃうほどの文章になっていることがとても嬉しいです、随時更新していくので楽しんでいただけるよう頑張ります！^_^ (2021年4月10日 1時) (レス) id: 554bbc3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うい | 作成日時：2021年2月12日 6時
