新たな1歩【神の力を持つ少女特別編】 (ページ20)

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『あー、あー……』

入ったマイクの音に、

僕を含むその会場にいる全員が、注目した。

『皆様、大変長らくお待たせ致しました。

我がHero Schoolの

開校50周年記念パーティーに御来場頂き、

誠にありがとうございます。

校長のMr.Washingtonが

ご挨拶をさせていただきます。』

Mr.Washington。

教科書にも出てきたその人に会えるなんて、

夢にも思っていなかった。

緊張で身体中の穴という穴から汗が吹き出てくる。

パチパチパチ

会場から拍手がわきおこり、

舞台にMr.Washingtonが上がった。

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「…ﾌｯ、

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今だ。」

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『皆様、』

Mr.Washingtonが口を開いた瞬間、

ガタン

「なんだ！？」

「停電…？」

「早く電気を！！」

「Mr.！！」

いきなり落ちた電気に、

会場はちょっとしたパニックになった。

「皆さん、落ち着いて、

ここにはたくさんのプロヒーローがいます。

安心して、」

大きな声を武器に相手を怯ませる

プロヒーロースピーカーが、

自身の大きな声で会場に呼びかける。

………敵の仕業…なのか…？

でも、

ヒーローばかりのHero Schoolになんて

いくらなんでも無謀すぎる。

「皆さん、大丈夫ですか、」

見てみると、

八百万さんが創造で懐中電灯を創り、

辺りを照らしていた。

他のプロヒーローも、

自分のできることをそれぞれしていた。

「…火だと火災報知器が鳴っちまうからな、」

「クソが！」

轟くんとかっちゃんは

できないみたいだったけれど、

それが妥当だと思う。

そのときだった。

ウィーン

「…なんだ？」

「スクリーン…？」

急に巨大なスクリーンが降りてきた。

その場の誰もが、それに注目していた。

……もしもこれが、敵の狙いだとしたら。

「ダメだ！！！！」

「見ちゃだめ！！」

嫌な予感がした。

藍上さんとも声が重なった。

でも会場はパニック状態。

声が届いたのは、

僕達の周りの人達だけだった。

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