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・
「お兄ちゃん!!」
「お、おかえり」
「ただいまー……じゃなくて!!」
流されるところだった…
「A先輩とどうなってんの!?
なんか違う人といい感じになってたんだけど!?」
半分キレ気味にそう言うと、
お兄ちゃんはわかりやすく顔色を暗くした。
「……いい人見つけたんならいいじゃん。」
「は!?」
・
お兄ちゃんは、
しぶしぶバイトの前の車での出来事を
話してくれた。
・
「________って感じ。」
「………バッカじゃないの!!!?」
私はお兄ちゃんへ思わず怒鳴った。
「あのA先輩が
そんなこと言ってくれたなんて
ホントにありがたいんだけど、
ていうかお兄ちゃん!!!
A先輩のこと好きだったんでしょ!?」
お兄ちゃんは俯く。
「……ハァ、お兄ちゃんならいけると思ったのに、
私が間違ってたよ。」
我が兄ながら、イライラする。
「だって、俺より愛音の方が歳が近いんだよ?
それなのに手ぇ出すなんて……」
「……お兄ちゃんの堅物!!」
面を食らったようだった。
「そんなことで、諦めていいの!?
第一そんなに歳離れてないっつの!!
たかが3年!!
そんなの年の差関係ないから!!!」
私は一旦冷静になった。
「……そのとき
A先輩、どれほど緊張したと思う?
……どんだけ傷ついたと思う?
……………お兄ちゃんのバカ!!」
そう言って、私は2階へ駆け上がり、
バタン
と、力任せにドアを閉めた。
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___________
_____
『…A先輩、どれほど緊張したと思う?
どれほど傷ついたと思う?』
あの時のAさん、顔をあげてくれなかった。
バイト中だって、目も合わせてくれなかった。
…口もきいてくれなかった。
………………年の差に入らない、
「堅物、か…」
………バカか俺は。
せっかく
勇気出してAさんが言ってくれたのに
俺はそれを踏みにじって。
「……ホント、バカだなぁ。」
……俺は、
『芹澤さん!』
あの笑顔が、
『芹澤さん!?』
Aさんが、
・
………好きなのに。
・
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白豹 - 完結おめでとうございます!みんな性格良すぎ!番外編もっとやってほしいです! (2019年6月19日 14時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 完結おめでとうございます!!私の推しの名前で読ませていただきました!ずっと、胸がキューってなってました!!!w (2019年5月8日 1時) (レス) id: 008fc08e6c (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳@GWは一時復帰(プロフ) - お家デートとても良かったです!ありがとうございました。 (2019年5月6日 12時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
なっソバ(プロフ) - 好きーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (2019年5月4日 18時) (レス) id: 6459ee2bce (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳@一部休止ナウ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!リクエストで、お家デートやってほしいです! (2019年4月21日 16時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2019年3月29日 14時