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牛｢…白布から聞いた｣
静かな空気の中、そう呟いた牛島さんに胸が跳ねた
……やっぱり…耳に届いてるよね
…なら言いやすいかな
牛｢…あの男がここに居た、と｣
牛島さんの口から出た言葉は私の思っていた事とは違った
…てっきり許婚だと…
牛｢近くに白布や付き人がいて良かった｣
牛島さんはどこかホッとしたようだった
話したいのはその事ではないけど、心配してくれている
｢2日前くらいに、あの私のお気に入りの場所にも彼が現れたんです
だけど丁度岩泉さん達が助けてくれて…｣
そう言うと牛島さんはまた驚いているようだった
警察にも捕まったことをしっかり伝えておかないとね
牛島さんが一番心配してくれて、ずっと一緒に居てくれたんだから
牛島さんはその痴漢の話しを黙って聞いていてくれた
……もしかして…
牛｢…それは良かった
試合の日も、守ってやれなくて悪かった
今日もアイツらと来て正解だと思う｣
……牛島さんは謝る必要は無いのに
悪いと思う必要は1ミリもない
やっぱり変な気を遣わせているのがよくわかる
すると牛島さんは少し悩むように考え込んだ
牛｢……話したい事はその事では無さそうだな
これは前から起こっている事だしな｣
……。
この時がようやく来た
｢…はい｣
私は大きく深呼吸をして、牛島さんをまっすぐ見た
牛島さんも真剣に私を見てくれていた
…それにこの事は牛島さん達にとって特に重要でも何でもない
変に期待を持たせるより、早く終わってしまった方がいい
……それでいい
｢毎日、私と一緒に電車に乗って…姉妹校へついてきてくれてありがとうございました｣
楽しかった時間は変わらない
｢牛島さんとのお話するのはとても楽しかったです
偶然助けてくれたのきっかけで、こんなに仲良く…なれるとは思ってませんでした｣
牛島さんからしたら随分楽になる
"白山"
……あぁ、やっぱり少し苦しいな
私は少し言いやすくなるよう小さく深呼吸をした
｢そんな大きな事でも無いですが…
私に許婚が出来ました｣
出来るだけ笑顔で伝えたつもり…
｢決まりで、その方以外の異性の方とは関係を持つ事は…あまり良くないのです｣
言えてる、大丈夫。
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PUPU(プロフ) - こんこんさん» ありがとうございます(´；ω；｀)期待に応えられるよう頑張ります！！！ (2019年4月11日 8時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
こんこん - こんばんは、PUPUさん！初コメ失礼いたします！この作品、とても面白いです！夢主ちゃんに波乱の展開が…！？もう、すっごく楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年4月10日 23時) (レス) id: e238538397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PUPU | 作成日時：2019年3月30日 15時
