捨て犬と先輩 4【HQ】

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及川達が行って、しばらくすると牛島さん達の姿が見えた







牛島さんも私の存在に気付くと足を止めてくれた







牛｢久しぶりだな｣






たった2日会っていないだけなのに、久々に感じているのは同じだった







まあ…ほぼ毎日会ってたから…






天｢Aちゃん、三日？ぶり〜｣






牛島さんの隣で手を振る天童さん




私は牛島さんだけでなく見覚えのあるみんなに頭を下げた







…天童さん達は、試合の時ぶり。






というより、大して久しぶりという程でもない







そう感じてしまうのも、きっと彼との時間を過ごし過ぎたから。








牛｢話はできたか｣







牛島さんは表情を変えずそう言った






……。





私が首を横に振ると、隣にいた天童さんは不思議そうに首を傾げていた






牛島さんはいつものように"そうか"と短く答えた








｢……ごめんなさい



すぐに伝えて、牛島さんにもお話します｣







勝手な理由で牛島さんには待ってもらっている




…本当に申し訳ない






天｢なになに〜？内緒話？｣







天童さんは気になるのかニコニコしながら牛島さんを突っついていた







｢…天童さんもあと少ししたら分かります｣







そう答えると少し嬉しそうに表情が明るくなったのがわかる








｢……私が伝えたら牛島さんが教えてくれるはずです｣







……勝手に。





牛島さんをチラッと見るとずっと見ていたのか目が合う





いつもの見下ろしているような、何を考えているのかよくわからない目







牛｢白山がいいなら教える｣






牛島さんがそう答えるとまた天童さんは嬉しそうに喜んでいた






そんな期待に答えられるものでもないけど…








そしてこんな長話をしている暇もない








｢…試合、頑張ってくださいね｣







彼らは強豪で、日本代表で選ばれるくらいの人がいるくらいのチームなんだから。







天｢俺も若利くんもたくさん決めるから見てね〜！｣







天童さんが落ち込む時は存在するのか、と考えてしまうくらいいつも明るい人だ







牛｢今日は最後までいるか？｣







隣にいるニコニコとは裏腹に真顔な牛島さん








｢はい、今日は最後まで…｣







牛島さんのプレーを見るのは初…





｢楽しみです｣






付き人があれだけ言ってたし、…白布？さんも言ってたし。






及川達と同様、去り際にみんなが手を振ってくれたり頭を下げてくれた

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