188 及川 ページ38
『いた？』
『いや、トイレにはいなかった』
岩ちゃんがいない
いろんな声が飛び交う中、俺も色んなところを探す
……ったく。どこに行ったのやら。
今から表彰式があるのに。
いつもキッチリしてて、時間には厳しいはずなのに。
イライラする、嫌な思いのまま俺は岩ちゃんを探した
しばらくすると数人が、岩ちゃんを囲んでいた
どうやら見つけたようだ
及｢もう〜、探したよ｣
すると岩ちゃんは特に何か言うわけでもなく、小さく返事をしていろんな人に謝っていた
何故か、それは岩ちゃんだけではなく、白鳥沢の方も同じような事が起きていた
試合に負けたからか、まだ見ると腹が立つ
でも表彰式には出なければいけない
という訳でみんなで体育館へ向かった
.
………
表彰式は終わって、帰る支度を始める
……っ
トロフィーを受け取る姿も
あの勝ち誇ったようなクソ憎い姿も
全て嫌なくらい蘇ってイライラが止まらない
止まるどころか、怒りは大きくなる一方だ
松｢相変わらず機嫌が悪い｣
花｢次だ、次〜｣
そう言って俺の肩を叩く2人
……………………次…か。
するとまた背中になにか気配を感じた
『…申し訳ありません、少しお話をよろしいですか』
そう声をかけてきたのはアイツの付き人
初めて会った時は馬鹿みたいに大泣きしてたのに。
及｢…もう帰るから｣
それに、お前だろうが話したくないに決まってるでしょ
『…1分も要りません』
すると付き人はお願いするようにそう言った
…1分も無いなら何も話せないでしょ
そう思いながらも面倒くさくて付き人に頷いて、少し人気のないところへ向かった
よくわかる
朝会った時や、大泣きしてた時とは雰囲気が全然違う事
すると付き人は俺の方に体を向けて真っ直ぐ俺の目を見ていた
少しだけ威圧感を感じる
『…貴方はA様に相応しい方だと思っていました』
付き人の口から出た事は思っていた通り、アイツの事だった
『……でも違うみたいで。
私からのお願いです
金輪際、A様には近付かないで下さい』
落ち着いているけど、怒りに満ちている
付き人はそれだけ言い、俺の隣を通り過ぎて行った
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PUPU(プロフ) - こんこんさん» ありがとうございます(´；ω；｀)期待に応えられるよう頑張ります！！！ (2019年4月11日 8時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
こんこん - こんばんは、PUPUさん！初コメ失礼いたします！この作品、とても面白いです！夢主ちゃんに波乱の展開が…！？もう、すっごく楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年4月10日 23時) (レス) id: e238538397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PUPU | 作成日時：2019年3月30日 15時
