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岩「あの馬鹿は俺らが何とかする」
……………っ…
岩泉さんの言う馬鹿は、私が考えている人と同じ人物なのだろうか
花「面白そうだ」
ニシシと怪しそうに笑う花巻さんを、岩泉さんが怪訝そうな顔で見ていた
岩「余分な事言うなよ」
……彼らに任せていいんだろうか
…私がなんとかしなきゃ
"話したくない"
………………………
私は彼らに任せることにした
.
花「にしてもこげ丸がいないと暇だなー」
何気なく言ったその一言に、また寂しさが押し寄せてきた
岩「あーあ、泣かせた」
困らせる事は分かってるのに、体は言うことを聞かずボロボロと涙が溢れてきた
私はすぐに顔を伏せた
花「えっ、ちょ…嘘!?ごめん!!ごめんね…」
花巻さんは隣であたふた慌てていた
……………本当に……
思わずため息が出る
…しばらくダメだな………
…考えないようにしなきゃ……
というより、もう慣れなきゃ。
あたふたする花巻さんを他所に呆れたようにため息をつく岩泉さん
私は目を擦って涙を拭った
.
岩「いつから言おうと思ってたんだ?許婚の事」
岩泉さんの声を聞いてやっぱり風邪を引いたんだと改めてわかる
「…決勝、くらいかな…
二日前にも言おうと思ってたけど言えませんでした」
そう答えると岩泉さんも花巻さんも眉間にシワを寄せて何か考え込んでいた
花「俺らがついて行った時じゃない?」
アハハと気を紛らすように笑う花巻さん
「…まあそれもあるけど、言える時間は沢山ありました
家に帰る時も2人だったし…」
明日があるからってもうやめていた気がする
すると岩泉さんが聞いて欲しくなかったことを聞いてきた
岩「次の日は?…ん?…用事…だったっけな」
岩泉さんは前言っていたことを思い出したのか、ハッキリしていない様子だった
「明日絶対に言おう
そう思ってたら、智……許婚の方にお誘いを頂いて
ここには来れませんでした」
もう彼に隠す必要は無いよね
花「あちゃー、タイミング」
静かに聞いていた花巻さんも苦笑いでそう言っていた
言ったところでどうにかなる訳でもないのに。
私は何を期待してる?
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PUPU(プロフ) - こんこんさん» ありがとうございます(´;ω;`)期待に応えられるよう頑張ります!!! (2019年4月11日 8時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
こんこん - こんばんは、PUPUさん!初コメ失礼いたします!この作品、とても面白いです!夢主ちゃんに波乱の展開が…!?もう、すっごく楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2019年4月10日 23時) (レス) id: e238538397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PUPU | 作成日時:2019年3月30日 15時