捨て犬と先輩 4【HQ】

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警察の人に、知り合いなのかと初めて会った場所や何をされたかなど、事細かく聞かれた







まだ恐怖に襲われる中、助けてくれた2人が代わりに答えてくれたりもした








………ようやく…







…ようやく………、あの人から…解放される…のかな…








警察が居なくなると、さっきの騒がしさが嘘のように静かになった







………………………








いきなり目の前に差し出された私の生徒手帳







『アイツの持ち物から出てきたって』







…………だから…名前…





…いつ取られたんだろう






やっぱり機械を入れられた時と同じかな……








その時忘れかけていたことを思い出して、消えかけた恐怖が蘇ってきた







……機械…！






まだ反応するって……







私は急いで川に向かった






気温よりも遥かに冷たい川の水






冷たさなんて気にせず私は必死に水の中を探した







……どこ…！




…あれ、どんな色してどんな形してたっけ…





………どこ、どこどこ…！！







するといきなり腕を掴まれた







『…何してる』







……………彼は……確か…あの時…いた…








………岩…岩泉……だっけ…







岩｢何してるんだ｣






『Aちゃーん！風邪引くよ〜』







岩泉さんと遠く離れた後ろの方で声をあげるピンク頭








………っ





よく見たら岩泉さんも川の中に入っていて、私の腕を掴んでいた







………なんで………







…どうしてあなた達が……っ







また胸が締め付けられて、何故か目に涙が溜まる






さっきのおこげを思い出したのもある







でももうなんなのかわからない






すると岩泉さんは手の力を緩めた







私はまた川の中に手を入れた






苦しい






もう訳が分からないよ…っ








機械…どこ…





もう流されてるのは分かってる






でもアイツはここで反応するって……







川の中の石は当たり前のように滑る






ヨロヨロとしながらも石を退かしたりして見える所はとことん…………







岩｢言ってくれないとこっちが困る




頼む、何をしてる？


…お前は何を探してる｣






岩泉さんは川の中で座り込む私の目線に合わせて屈み、肩を掴んだ







自然と岩泉さんの方に体が向き、彼の表情がよく見えた





さっきまで眉間にシワがよっていたのに、


今はどこか悲しそうに眉を下げ、心配してくれているようだった

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