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…………っ!?







いきなりの状況に思わず体が固まった







いきなり口を押さえられ、腕で体を固定されていた







…………?






…誰………







『…見つけた……』







耳元で聞こえた声に、心臓が気味悪く大きく跳ねた






『……コンビニに行ったら見覚えのある顔が雑誌に載っていてね…




つい手に取ったよ』







耳から伝わる恐怖に体がさらに固まる






大きく跳ねた心臓はだんだんと速さが変わり、速く脈を打つ








『…彼の恋人なら必ずここにいる、と思って来てみたら正解だったよ




…Aちゃん……』







……………っ






私は思わず息を飲んだ





……名前…っ…








口を押さえられているせいで余計に呼吸が苦しく感じる






…っは…!ダメだ…







ちょうど緩んだ手元でようやくその声の主の顔が見える






それは脳内から消したはずの姿








私はすぐ白布さんの背中を見つめた








「…っしら…!…ん…っ!!!」







助けを求めて声を出したからかまた彼は私の口を押さえた







恐怖で声が出ない中、出た声が少し離れた白布さんに届いているはずがない







そのまま連れていかれそうになるのを私はなんとか抵抗をして、戻ろうとした








すると白布さんが足を止めてこちらを向いた





驚いたような顔の白布さんと一瞬目が合うも、彼の力によって顔を逸らされる





あの感覚が蘇り、じわりと目に涙が溜まって視界が歪む








……………






『お嬢様!!!!!!』





………………っ









大きな衝撃に目を開くと、私は誰かの腕の中にいた







顔を上げると今まで見たこともない顔をした付き人がいた







………







『…すみません。お名前は存じませんがA様をお願いいたします』







そう言って手を離され、また誰かに体を支えられる







……っ…なんで…







白「…おい、大丈夫か?」







今までにない事だったからか安心して、また目から涙が溢れた








付き人は彼の腕を掴んで何かをしていた






少し離れたから話し声は聞こえてこない








『…おい!大丈夫か……』







手を見るとまだ震えていた






するとその手を押さえるように白布さんが私の手を握った








白「…悪い」









白布さんは申し訳なさそうに、少し強めに私の手を握っていた






この状況に混乱していろんな人がこちらを見ていた

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PUPU(プロフ) - こんこんさん» ありがとうございます(´;ω;`)期待に応えられるよう頑張ります!!! (2019年4月11日 8時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
こんこん - こんばんは、PUPUさん!初コメ失礼いたします!この作品、とても面白いです!夢主ちゃんに波乱の展開が…!?もう、すっごく楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2019年4月10日 23時) (レス) id: e238538397 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2019年3月30日 15時

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