捨て犬と先輩 3【HQ】

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及川の友達…？







にしても見た事あるような…ないような…







すると3人のうち2人が及川の方に近付いてきて肩を組み始めた







自然と私は数歩下がっていた







『え〜、酷くない？』



『俺ら友達じゃん』







及川は焦りながらも怒ってその2人になにか声を上げていた







……なんかおちょくられてる








『いつもこいつがお世話になってるみたいで』






…！！






いきなり近くでそんな声が聞こえて胸が跳ねた






その声はすぐ隣からで、いつの間にか3人のうちの1人が私の隣に立っていた







……






｢…いや…｣








私は首を横に振る事しか出来なかった







少し遠くで及川が弄られているのをボーッと見つめる私達







｢…助かってるのは私の方ですから｣







……許婚の話は明日にしよう





そう言うと隣にいる彼の顔がこちらを向いた気がした







…助かってる




というよりあの時は無理やり押し付けたのかな








｢…私が捨て犬の世話を押し付けて｣







及川と雰囲気が全然違くて自然と敬語になる







『だからアイツは練習終わりすぐ帰るのか』







………………




練習終わり…







｢…すみません｣







大事な時期なのに。







決勝まで進むすごい学校なのに。







…………ん？






私は隣にいた人の顔をよく見てみた







………………練習？





……同じ部活って事？







彼は不思議そうに首を傾げた







……見覚えが…あるのは…







"いい加減にしろ"







｢…貴方は及川と同じ部活の……｣







及川の後ろでめちゃくちゃ苛立っていた人だ






たぶん一致する。







すると彼は小さく笑っていた







？？






『アイツ、年下に呼び捨てにされてんのか』







………あ…つい。






私は思わず口を押さえた






礼儀がなって無かったな…








『いや、アイツはそれぐらいでいい



で、俺らはアイツと同じバレー部……大会来てたよな？』







…いいんだ。



怖い雰囲気だから少しびびってた自分がいる。







……やっぱり同じ部活だ






彼も見覚えがあったのか、そう言ってこちらを見た








｢…はい、大変そうでしたね｣







お世話係みたいだったなぁ、なんて。






及｢まっつん！！！マッキー！！いい加減に…




って岩ちゃん！！！何してんの！！｣







2人に体を掴まれながらもこちらを見て指を指す及川

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