あなたと 5 【HQ】

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｢本日からまたお世話になります｣








そう頭を下げると滝ノ上さんは笑っていた








滝｢おう！遠慮するな！｣






烏｢俺の家だけどな｣








そんなやり取りに笑ってしまった








烏養さんは小さく咳き込み、また真剣な顔になった








烏｢とりあえず、明日からまた怪我を治すために学校を休め｣








………………






久々…楽しかったな







行きたい気持ちもあるけど、烏養さんが正しいから私は頷いた







すると、気分が落ちてるのがわかったからか夕が肩に手を置いた









烏｢まだ酷すぎるから｣








誰かがいないと何も出来ないくらいだから、迷惑をかけてしまう






だから、せめて自分で何かできるようになったらって事だよね









…よし、頑張ろう







烏養さんは欠伸をしながら奥の部屋に入っていった








滝｢じゃあ、そろそろ俺も帰るかな｣








そっか。





滝ノ上さんはいつもここにいるイメージだけど、烏養さんの代わりの店番だ









烏養さんが帰ってきたら、帰るのか









滝｢じゃ！｣








私と夕に手を振ってお店を出て行った









西｢はい、座って｣








そう言って椅子を引いて私を座らせてくれた








｢ありがとう｣








……………






菅原さんの言葉が引っかかるせいで、夕に対してどう接していたか分からなくなる








そんな私を不思議そうな顔で見つめる夕









西｢菅さん｣








夕がいきなりそういうもんだからビックリして心臓が跳ねた









西｢積極的だな｣








抱き着いたり、顔近付けてきたり…？






あの時私の届く視線の中では夕はいなかった









｢見てたんだ｣








あんな空間の中でされた事がみんなに見られてない訳ない事くらい分かってる








分かっていながらそう言ってみる








西｢嫌でも目に入る｣








すると夕はそう答えた








｢嫌なの？｣









そういう意味で言ってる訳じゃないことくらいわかる








私は何を試しているんだろう









西｢っ馬鹿か｣








夕は何故か少し焦ったように答えた









言ってみたい







夕









｢あのね、菅原さんが西谷と付き合ったの？って｣









私は思い切って聞いてみた







すると夕は驚いたのか目を丸くして、私から目を逸らした








そして夕は何か考えているようだった

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