あなたと 5 【HQ】 (ページ39)

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……

菅｢…どういう事｣

｢…また今度ちゃんと話しますから｣

今はもう時間が…

みんな行っちゃったし、烏養さんも…

烏｢…｣

怪訝そうな顔をして一瞬見て顔を逸らした

菅｢…約束ね

じゃあ最後に聞かせて｣

菅原さんは相変わらず抱きついたまま

菅｢西谷とは付き合ったの？｣

自分でもびっくりするくらいドキッと大きく胸が跳ねた

………

…付き合う…か。

｢…さあ｣

"俺の近くにいてくれ"

"離れないで"

"俺が守るから"

……………分からない

菅原さんはゆっくりと体を離して小さく笑った

菅｢…何それ｣

菅原さんの顔は前と同じように優しい顔だった

｢菅原さん、お疲れ様でした｣

一応部活終わりだ

するとまた菅原さんはニコッと笑って頭を撫でてくれた

…………兄さんみたいだ

優しい、優しい兄さん。

烏｢A～行くぞー｣

ようやく離れたからか、烏養さんがしびれを切らしたようにそう言った

菅｢A？烏養さんにも聞きたいことがあるんですがね。｣

烏養さんにそう言いながら体育館を出ていった

烏養さんは大きくため息をついた

烏｢…関わり、ありすぎじゃね？｣

……なんとも言えず

私は荷物を持って烏養さんの元に向かうと、その荷物を烏養さんが持ってくれた

烏｢あ、西谷はいいのか｣

｢部室行っちゃいましたね｣

勝手に帰っちゃっていいのかな

でも待ってると烏養さんが…

｢…帰りましょう、連絡入れておきます｣

そう言って携帯を取り出すと、足音が聞こえてきた

西｢はぁ…はぁ…いた…っ｣

速い。

…いつもこんな感じだったのかな

烏｢あーあ｣

面倒くさそうに、車へ向かった

夕も一緒に。

…………

"付き合ったの？"

菅原さんの言葉が頭に再生される

考えてみれば、あれは告白とも取れるし…

"ずっと近くにいてくれ

…離れず、ずっと"

……

鼓動が自然と早いのは気付かないふり

西｢ん？どうした？｣

さっきの暗さは無くなって、少し明るくなっていて安心した

そしてお店に入った瞬間の安心感。

滝ノ上さんも驚いていた