あなたと 5 【HQ】 (ページ36)

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滝｢…お、おい！Aちゃんの両親らしき人が…！｣

慌ててそう呼びに来たたっつぁん

話は聞いていたけど、こんなにも早くてこんなに急だと思ってなかった

驚いたけど、俺らといるよりはみんなでいた方が、

ちゃんとした家にいた方がいいと思って帰した

西｢Aー！｣

そう叫びながら店に入ってくるのが日課になっている西谷

烏｢うるさい。あと、いないよ｣

西谷はキョロキョロ当たりを見回していた

烏｢親が迎えに…って｣

まだ言ってる途中だっつーの

滝｢愛の力ってスゲーな｣

そう関心するたっつぁんに思わず笑ってしまった

そして次の日から西谷は店に来なくなった

滝｢元気かな～｣

たっつぁんは暇そうにそう呟いた

烏｢まだ3日くらいしか経ってない｣

店の暇さ。

たっつぁんは話し相手がいなくなって寂しそうだ

烏｢んじゃ、行ってくる｣

たっつぁんに店を任せていつものように学校へ向かった

すると松葉杖の女の子が入口のところに……って

A…？

まだ一週間も経ってないのに…

怪我はそんな早く治るわけないし、Aに聞けば西谷が誘ったみたいだし…

Aはどこか表情が暗かった

休憩に入ると、菅原がAに近付いて話したり…抱き着いたり。

菅｢鈴谷は大事な妹だもん｣

そんな事言ってるし、驚きを隠せない

何が関わりはないだよ。

若干頬を赤くするA

ついでに影山も横目で見てみると、話が聞こえていたのか若干赤くなってる

…………何これ

…どういう関係？

で、西谷は………………

西谷は遠くで気にせず笑っている

……よく分からん。

久々の学校で、西谷なりの対応なのか…？

.

話を聞けば、親はいなくてA1人だと。

…お人好しも大概にして欲しいもんだ

まず何も出来ないのに。

それを改めてわかったからか、Aはまた店に戻りたいと言った

怪我もこんな状態で、流石に1人にはしておけないから俺は別によかった

西谷がどう考えるのか、

それだけだった。

烏｢…西谷、アイツはどうだ｣

そう聞くと西谷は少し苦い顔をした