あなたと 5 【HQ】 (ページ34)

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菅原さんはみんながいるのにも関わらず、顔を近づけて来る

そして夕と同じように悲しい顔をした

菅｢…今回はまた酷いね｣

私の顔に触れてそう呟いた

……………………

心配してくれるのは有難いけど…恥ずかしい…

澤｢スガ！｣

すると部長さんが菅原さんの腕を掴んで首を横に振った

でも菅原さんは不思議そうに首を傾げた

…！！

そして部長さんの手を振り払って私の首に抱き着いた

｢…ちょ…！｣

菅｢鈴谷は大事な妹だもーん｣

そう言ってニコニコ笑っていた

部長さんは目を丸くしたあと、呆れたように頭を抱えてため息をついた

菅｢あっやっべ、影山の彼女だったわ｣

菅原さんはそう言いながらいきなり私からぱっと離れた

………………………

澤｢…かっ…｣

近くにいた人みんなが驚いている

｢…菅原さん！！！！馬鹿！｣

菅原さんは楽しそうに笑ってる

やっぱり相変わらず意地悪な人だ

｢…あの、違いますから…

嘘ですから……｣

お願いだから信じないで…

ここには影山くんもいるんだから…

休憩が終わりに近付くと、菅原さんは耳元で

菅｢…本当の事言ってくれなかったから仕返し｣

そう呟いて頭を軽く撫でてコートに戻っていった

…夕と幼馴染みという事を隠してた事かな

言い方を変えれば騙してた事にもなるし…

烏｢バレー部と関わり大ありじゃねーか…｣

隣にいた烏養さんが小さな声でそう言った

｢……ごめんなさい｣

…だって関わりたくなかったんですもん…

烏｢一昨日、アイツいつもの様に店に来たよ

いないって言ったらすぐ帰ってったけど｣

…夕…

｢…あの、烏養さん｣

夕の近くにいれるのは嬉しい

だけどまだ早いみたい…

｢…もう少しお世話になっちゃダメですか｣

私は勇気を振り絞ってそう言った

迷惑なのも十分承知な上で…

烏養さんはしばらく黙り込んでいた

…やっぱり、ダメだよね

烏｢…西谷と話してからな

俺は別に構わん

元々怪我がある程度治るまでって思ってたし…｣

…！！

私は烏養さんの方に体を向けて勢いよく頭を下げた