あなたと 5 【HQ】

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見ると、そこにいたのは夕だった






夕は私と影山くんを交互に見て首を傾げた









西｢取り込み中か！悪ぃ！




影山！話し終わったらそのままそいつ体育館連れてきてくれ！｣








それだけ言っていなくなってしまった







私も体育館？








影｢…西谷さんとあんなに仲良かったですか？｣







そう言われて思い出した






…そこから言わなきゃいけないんだった









｢…実は、幼馴染みでさ｣







そう言うとまた影山くんは驚いた表情をしていた








影｢…でも…っ｣






仲良くなかった




そう言いたいのは伝わった








｢…ずっと喧嘩してたの。




お互い同じ高校だって事も知らなかったし｣








影山くんの表情は変わらないままだった







影｢…仲直りしたんですね｣







そう小さく呟く彼に私は頷いた








｢…隠しててごめん｣







騙していたとも言える








影山くんの表情はさっきからずっと暗い








学校来てもまだ迷惑をかけ続けてる









他に……言う事…








｢…あっ…この傷は………｣







そう言うと影山くんと目が合って思わず逸らしてしまった








｢……兄さんが…｣







兄さんが怖くなって逃げたんだよ







無理矢理やられて、逃げて自分で帰って殴られたんだよ









心では言えても何故か口に出すことが出来なかった








もう慣れたはずなのに、まだ怖いのかな









影｢…はい、なんとなくわかります




でも今までで一番酷いです｣








影山くんはそう言って私に近づいて、手を伸ばした








影｢顔に傷がこんなにあるのは見たことないです｣









影山くんはガーゼがないところに触れた







…ということは、跡が残ってるんだ









｢…私が悪くて………｣








逃げた事も、


戻った事も。







私の選択ミス








｢…兄さんを怒らせて｣







影｢何も知らないけど多分鈴谷さんは悪くないと思います



謝るのが癖なのは3ヵ月経っても変わってないです｣









そう言って少し微笑んだ






三ヶ月………来てなかったんだ








影｢…菅原さんも誰も知らないから心配でした｣








そう言って悲しそうな顔をしたから思わずまた謝ってしまった





すると、小さく笑っていた









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5で終わる気がしなくなってきた(^^)

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