228 ページ29
携帯が震え、ポケットから携帯を取り出した
西『大丈夫だったか?』
夕からの心配してくれてるメッセージだった
私は大丈夫と返して携帯を閉じた
『ねえねえ、どうしたの?』
後ろの席の男子は怪我を指指してそう答えた
「自転車で転んだんです」
朝と同じようにそう答えた
すると納得したのかしてないのかよくわからない表情で頷いた
すると耳打ちをするように少し前に体を出して小声で話し始めた
『お隣さん、Aがいないからずっと寂しそうだったよ
わかりやすいくらい』
そう言われ思わず首を横に振った
ただの動揺
しばらくすると影山くんは帰ってきて、自分の席に座った
お互い話す事も、見る事もしなかった
というより、出来なかった
兄さんの事も知ってるし、なんて説明したらいいのか
どこまで説明したらいいのかわからなかった
そしてこの気まずさにも打ち勝つ事は出来なかった
そのまま時間はどんどん過ぎていく
話さなきゃいけないのに
会いたくて、話したかったのに
.
気付くと授業は終わっていた
授業はさすがに休みすぎて全然分からなかった
あとでノート見せてもらおう…
放課後になり、ゾロゾロと帰って行く中私は動けないでいた
今しかもう話しかける時はない
心を落ち着かせる時間すら、無駄な時間だと考えてしまうくらい
「「あの!」」
…………………
…え?
顔を少しあげると、同じようにこっちを見ていた影山くんと目が合った
私がつい笑ってしまうと、影山くんはぎこちなく顔を逸らした
「ご「すみません」
またまた被る
言葉は違うけど意味は同じ
でも影山くんが謝る必要なんて何も無い
私が話そうとすると影山くんは声を被せるように話し始めた
影「朝、あんな対応をしてすみませんでした
驚いてどうしたらいいのか分からなくなりました」
影山くんは相変わらず真っ直ぐしていた
影「………傷、酷いです」
気まずそうにそう言って、傷のところに目を移した
影「…また……」
鼓動が早くなるのがわかる
『A!』
すると教室に大きな声が響いて、私達は驚いて声のするほうに目を向けた
263人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 暖かいお言葉ありがとうございます!!! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - PUPUさん» いえいえ!無理しない程度に頑張って下さい!笑 (2019年1月26日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 長々とお付き合いありがとうございます(´;ω;`) (2019年1月26日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - 1から見せてもらってます!凄く内容が引き込まれる感じで凄く面白いです笑 (2019年1月24日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - うへぇさん» ありがとうございます(/Д`;あともう少し…!頑張ります! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:PUPU | 作成日時:2019年1月19日 18時