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『ん〜?Aちゃんも一緒にご飯食べるに決まってるじゃない!』









私が不思議に思っていると、おばさんは付け足すようにそう言った








「ありがとう…」








するとおばさんは笑いながら







『だって夕がそう言うんだもん』







そう言った






夕の顔を見ると、満面の笑みでこちらを見ていた









西「だって1人暇そうなんだもん」








さっきまであんなに優しい事言ってくれたのに…







夕も、夕のお母さんも笑っていて私も釣られて笑ってしまった









.






ご飯も一緒に食べ、お風呂まで借りてしまった







「おやすみなさい」




『泊まっていけばいいのに』







そう言われたけど、一応怪我人だし迷惑はかけられないから帰ることにした









『夕、送ってらっしゃい』







西「おう!」








…いや、送るほど遠い距離じゃないけど







夕に言うと、"気にすんな!"で終わった









家に着いて、扉を開くとやっぱり夕の家と空気が違う気がした








暗くて、しんみりしている









西「入んねーの?」







扉の前で立ち止まる私を不思議そうに見ている夕








「あぁ…ごめん」







私は慌てて家の中に入った
















「…帰らないの?」







家にはもうとっくについたのに帰る気配が全然ない








西「お前が寝るまでいる」








ソファでくつろぎながらそう言った






って……








私より眠そうじゃん…








目がトロンとして、ウトウトしてる








体を揺すると大きくあくびをして目を擦った








「眠いなら帰りなよ、私は大丈夫だから」








寂しいも何も、あとは寝るだけだから。









相変わらず夕は眠そうにソファの背もたれに顔を乗せていた









西「明日から学校行こう」








そしていきなりそう言った








「…え?」








いきなり何を…





寝ぼけてる?




と思ったら大きく伸びをして頬杖をついて話し始めた









西「…学校、行こう




アイツは病院だし会うこともないし、もう1人で歩けるし





…嫌か?」









兄さんの事を言われた時、少し胸が跳ねた






店の外に出なかったのも、その理由があったから








「…嫌じゃない」







すると夕は嬉しそうに笑った







西「決まり…」








そう言って深い眠りについてしまった








それを言うためにここまで来てくれたんだね。

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PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 暖かいお言葉ありがとうございます!!! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - PUPUさん» いえいえ!無理しない程度に頑張って下さい!笑 (2019年1月26日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 長々とお付き合いありがとうございます(´;ω;`) (2019年1月26日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - 1から見せてもらってます!凄く内容が引き込まれる感じで凄く面白いです笑 (2019年1月24日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - うへぇさん» ありがとうございます(/Д`;あともう少し…!頑張ります! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2019年1月19日 18時

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