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…………っ







「…夕…、おかえり…」








夕は何も答えなかった








私は涙を拭って夕の体を押した








その時に見た夕の表情はとても悲しそうだった









西「…なんで泣いてた」








夕は肩を持ったままそう言った









兄さんの事を考えてたなんて言えない







烏養さん達の前でも、夕の前でも思い出さないようにしてた






思い出しても口に出さないようにしてたから









「…」








なにも答えられなくて、部屋には沈黙が流れた









すると夕はゆっくり口を開いた








西「…1人は、寂しいか?」








少し胸が跳ねた







その通りだったから、私はまた何も答えなかった








……なんとなく私でもわかった







この環境を見たら、私にもわかる気がした








家に入ったら扉の開く音が響いて、リビングに向かうまでの自分の足音だけが響く









だから夕はなんとなく察したんだろう









西「寂しいなら俺の家にこればいい」







そう言ってまた体を引き寄せた








西「前みたいに…前以上に好きな時に来たらいい」









夕の暖かさに止まった涙がまた出てきそうだった







夕は子供をあやす様に優しく体をさすってくれた









「…うん」









それが表に出ないように必死に堪えた








私が返事をすると夕は体を離して、そのまま手に触れた









西「じゃあ、行こう」








手を離して、近くにあった松葉杖を私に渡してきた








よく分からず、私が立とうとすると支えてくれて









夕は大きな笑顔を浮かべてた








西「行くぞ!」








夕は玄関へ行き、扉を持って私が来るのを待っていてくれた









…そういう事か









西「ただいまー!!!飯!!!」







家に入った途端大声でそう言った夕








久々だ。何も変わってない







鼻につく夕の家の香り









辺りを見回しているといつの間にか夕は部屋に入っていて、部屋から不思議そうにこっちを見ていた









西「何してんだ?早く来い!」








つい笑ってしまった





するとまた不思議そうな顔をして首を傾げた









「おじゃまします」








部屋に入ると、すぐにおばさんと目が合った









『あら!!いらっしゃい!!ご飯できるから座ってて!』








おばさんは楽しそうにそう言ってくれた






…?







初めから一緒に食べるみたいな言い方…

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PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 暖かいお言葉ありがとうございます!!! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - PUPUさん» いえいえ!無理しない程度に頑張って下さい!笑 (2019年1月26日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 長々とお付き合いありがとうございます(´;ω;`) (2019年1月26日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - 1から見せてもらってます!凄く内容が引き込まれる感じで凄く面白いです笑 (2019年1月24日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - うへぇさん» ありがとうございます(/Д`;あともう少し…!頑張ります! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2019年1月19日 18時

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