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相変わらず夕は毎日笑顔で、部活終わりにお店に会いに来てくれた
西「不安な事があるなら全部言え」
やっぱり、誰よりも一番私の事をわかっているのは夕だ
少しの変化でも
私がわかってないことでさえ、夕は気付く
何でか分かるのかは分からないけど、それだけ同じ時間を過ごしてきたんだなって。
「…アンタを見てたらどうでも良くなった」
馬鹿みたいに明るくて、
でも時々真剣になったりする姿
西「そりゃいい事だ」
夕はそう言って誇らしげに笑っていた
こういう所が馬鹿なんだ
私は釣られて笑ってしまった
.
怪我もある程度治ってきたある日。
ゆっくりとお店の扉が開いた
女の人と男の人
胸が強く締め付けられて一気に苦しくなった
『…お世話になっています』
そう言い頭を下げた2人
滝ノ上さんは慌てて立ち上がって奥の方へ入っていった
烏「…あぁ。どうも
…わざわざいいのに」
烏養さんも頭を少し下げた
どうしてここにいるの
「…母さん…父さん……っ」
私は松葉杖を付きながらも走るように二人の元へ駆け寄った
まだ完璧に治ってないから、当然のようにバランスを崩した
『…A………』
『……Aちゃん…』
私は地面に倒れることは無く、2人によって支えられていた
二人の顔は寂しそうで辛そうな、そんな顔だった
すると父さんが私を強く抱き締めた
『…Aちゃん、本当にごめんね。
アイツが……たくさん傷つけたみたいで……』
苦しそうに辛そうに、本当に申し訳なさそうにそう言った
「…ううん、兄さんは悪くないよ……
私も悪いもん…」
兄さんを責めないで
兄さんを見捨てるような言い方をしないであげて
すると父さんは体を離して首を横に振った
『Aちゃんは何一つ悪くない
こんな時まで、庇わなくてもいい
もう彼に囚われないで』
父さんの顔は本当に辛そうだった
私の足を見て、顔を見て、手を見て。
全身を見てまた大きくため息をついた
烏「……娘さんの迎えの挨拶に来たんですよね」
……
何故か大きく胸が跳ねた
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PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 暖かいお言葉ありがとうございます!!! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - PUPUさん» いえいえ!無理しない程度に頑張って下さい!笑 (2019年1月26日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - みくちゃんさん» 長々とお付き合いありがとうございます(´;ω;`) (2019年1月26日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
みくちゃん(プロフ) - 1から見せてもらってます!凄く内容が引き込まれる感じで凄く面白いです笑 (2019年1月24日 11時) (レス) id: a47d306ddb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - うへぇさん» ありがとうございます(/Д`;あともう少し…!頑張ります! (2019年1月20日 23時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PUPU | 作成日時:2019年1月19日 18時