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家から出てきたのはおばさんだった









『今ちょうど、翔ちゃんお風呂に入ったから




出た時二人がいることにビックリするわね』








おばさんは楽しそうに笑いながらそう言った







…お風呂





って事はひとまず安心…?







「遅くなってごめんね。ありがとう」







おばさんにお礼をすると、おばさんは首を横に振って自分の家へ戻って行った








おばさんがいなくなって、二人して胸を撫で下ろすように大きく息を吐いた









そして目が合って気まずい空気になる













…何してるんだろう








短時間に色々あって思わず笑ってしまうと、黒尾君も同じように笑っていた







手の感触はまだ残っていて、まだ少し変な感じがする








……





……黒尾くん、帰らなきゃね。







お互い無言のまま。








私が切り出さないと…









言わなきゃと息を吸うと、急に目の前が真っ暗になり体が温かくなった









……………







黒「…またここまで送るし、遊びに来てもいい?」









あぁ、苦しいよ






黒尾くんに抱き締められるのは何回目なんだろう









黒「……星野さんは星野さんが思ってるよりもっと……




可愛いんだから…トモやアイツには気を付けてよ」









黒尾くんの表情も、トモくんのような顔の赤さも確かめることは出来ない







また。




黒尾くんはそういう事を言う。








黒「…嫌だったら殴ってでも拒否したらいい」







……






「…そんな事出来ないよ」







友くんは話も聞いてくれたし、明日もまたご飯を食べる約束をしているし…








黒「…だったら俺に言って




すぐに助けるから」








黒尾くんはゆっくりと体を離すと目を合わせるように真っ直ぐと私を見た







また。






すると黒尾くんの指が私の頬を撫で、胸が大きく跳ねた









黒「……アイツらと何もして欲しくない…





…ごめん、俺のただのワガママ」









さっきから……





黒尾くんが言いたい事がよく分からない







なんで…








黒「…星野さんがアイツらを好きって言うなら……ちょっと考える





でも嫌だから」








黒尾くんの手全体はいつの間にか私の頬を包み込んでいて、



よく分からない表情をする黒尾くんにただ胸が苦しい








黒尾くんの言葉一つ一つを心の中で"なんで?"と返してしまう




でも口には出せなくて。

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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´;ω;`)そして嬉しいお言葉ありがとうございます! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます!!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです!ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです!!!続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます! (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年5月5日 11時

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