ちょっと変わった出会いから 4 【HQ】

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夜｢…はぁ…っ




やっぱり帰ってなかった…｣








夜久くんは急いでくれたのか、しばらくすると息を切らせて校門へ来てくれた








｢…疲れてるのに…！｣








部活終わりなのにわざわざ体力使わなくていいのに…





私が慌てていると、夜久くんは呼吸を整え終わって力なく微笑んでいた








夜｢…ごめんね、お待たせ｣







改めてそう言ってくれた夜久くんに私は笑顔を作って頷いて返事をした








…にしても、相当急いでくれたんだね。




他の部員の方が全然見えないよ…








夜｢アイツに早く来いとは言ってある｣







…アイツ？






夜｢黒尾｣







私が一瞬ハテナを浮かべると付け足すようにそう言った夜久くん








夜｢黒尾が一番研磨の家に近いから｣








へぇ。そうだったんだ





だからあんなに信頼してるのか…







｢そうなんだ｣








すると夜久くんは大きくため息をついた








夜｢超浮かれてたから、早く来るかわかんないけど｣








夜久くんは少し顔を歪めながらそう言うと体を伸ばし始めた







…若干イラついてる？







私はできるだけあのことは考えないようにしてできるだけ笑顔を作った








……あ、そういえば。






｢…今朝、夜久くんが友くんの前であんな事言うから……｣







原因の元ということを思い出した






やっぱり自覚がないから夜久くんはケロッとしていた








夜｢あー、友田？｣







そこでようやく友くんの名前を知る。






友田で友くんなのね…







私は今日あったことを話すと途中から夜久くんの顔は笑顔に変わっていた









夜｢あっはっは！そりゃ災難だったね




へえー友田が。｣







特にクラスの男子とのくだりが一番大変だったような…







｢みんなは慣れてるのかもしれないけど、私はそういうの慣れてないからさ…｣









今日一日ずっと心臓がドキドキしっぱなしだったような……







すると夜久くんは私の顔をじっと見つめていた








夜｢星野さんはさ、俺がそういう事してもドキッとしてくれるの？｣







…そういう事というかいつもやってくる事…






私が頷くと、また少し考えて口を開いた







夜｢でもその緊張は、恋愛感情ではないでしょ？｣








急な夜久くんの少し真剣な声に胸が跳ねる







誰に対してもドキドキはしてしまうし、普段されない事をされるとやっぱり少し変ではある…けど…

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