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『え〜秘密ぅ〜』







なんて言いながら楽しそうに私と繋いでいる手を見せ付けている







………黒尾くんと目が合ってもただひたすら恥ずかしいだけ…








「…全部友くんのせい……!」








…いや、夜久くん……ではないか…





もう分からない…




けど彼の前であんな事言ったから……







『教えてくれたら離すって言ってるじゃんっ





てかそんなに俺と繋ぐの嫌なの?』








急に潤んだような瞳でこちらを見るもんだから、私は慌てて首を横に振った









「…そういうわけじゃ…」









そう答えると隣から大きな咳払いが聞こえて二人してそちらを向く








……黒尾くん助けて…








黒「…嫌がってるんだから止めてあげろよ





セクハラは他の人にしなさい」








黒尾くんと目が合うと気まずそうにしながらも、彼に視線を向けてそう言ってくれた








黒「星野さんはお前と違って清純なんだから」








黒尾くんは髪を触る彼の手を取ると、優しく軽めに叩いていた








それと同時にチャイムが鳴り響いて思わず胸が跳ねる







彼はその音と黒尾くんに顔を歪めながら席を立ち上がった







『トモとあんな事してたのに…』






と、黒尾くんの前で何を…!






私が慌てて彼の口元で手を止めると、また彼は満足そうに笑っていた








『また来るからね、Aっ』








…………………







それは友くんも夜久くんも誰も呼んでないよ…








彼はそう言って自分の席へ戻って行った








ここには変な空気だけが残る








私は恐る恐る黒尾くんの方へ目を向ける








「…あ、ありがとう。ごめんね」








少しだけ巻き込んじゃったよね…







すると黒尾くんは気まずそうに視線を落としながら、後ろの席へ







黒「…あぁ、別に…




珍しいやつに絡まれてるね」








黒尾くんは苦笑いをしていて、私も苦笑いを返すしかなかった







.








休み時間になるとまた彼は私の前の席へ座り込んだ







伸びてきた手に私は慌てて手を机の下へしまうと大きく笑われてしまった







『準備いいじゃん




負けたわ〜』







そう言って少ししょんぼりする彼。







…なんとか対策出来た!







でも彼は私の髪をまた触って甘い顔をしていた









黒「セクハラ〜」







後ろからはそんな声が聞こえていて、彼はわかりやすく無視をしていた






それの繰り返しだった

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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´;ω;`)そして嬉しいお言葉ありがとうございます! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます!!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです!ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです!!!続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます! (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年5月5日 11時

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