ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ10)

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あれから思っていたよりもすぐに眠りについてしまった

………そういえば保健室に来たんだ

目が覚めると、慣れない匂いが鼻を掠める

………。

……研磨くんも。

"サボっていいから"

先生はそう言ってたけど…良かったのかな…

研磨くんは寝る前と同じ場所で椅子に座って、壁りもたれかかって寝ているようだった

体はまだ少し辛いけど、さっきほどではない

さっきと比べるとだいぶ楽になった

寝起きで頭が働かない中、しばらくぼーっとしていると扉がガタッと音を立てた

孤｢…んん…｣

その音に研磨くんは目を覚まして、体を伸ばし始めた

『…あれ？』

……

孤｢…起きてたんだ｣

研磨くんの声に、そちらを見るとまだ眠そうに大きく欠伸をしていた

授業も放って、一緒にいてくれたんだよね。

……申し訳ない。

研磨くんは、一息つくと立ち上がって音のする扉のほうへ向かっていった

ガチャンッと大きく音が鳴り響くと、すぐに開く扉

『おう、ありがとうな。

気分はどうだ～？』

入って来たのは先生。

鍵を開けてくれた研磨くんにお礼を言いながら、こちらに向かってきて

さっきまで研磨くんが座っていた椅子に、先生は腰を下ろして座り込んだ

｢…だいぶ良くなりました｣

先生の手にはたくさんのプリント

恐らく、ホームルームの前に職員室によりがてら保健室に来てくれたんだろう

『大変だとは思うけど、休むことも大事だからな』

先生は気まずそうに力無く微笑んでいた

『そして倒れる前に言う事！』

笑いながら空気を明るくしたままそう言う先生の笑顔につられて、私も自然と笑顔に。

『そして孤爪。お前はなんでここにいるんだ？』

その笑顔のまま急に視線が変わって、研磨くんの元に。

私が声をかけようとすると、先生は少し驚いていた

『星野は、孤爪と知り合いなのか？友達？』

先生の目はいつも以上に真ん丸になっていて、私も研磨くんもどちらも答えなくて何故か気まずくなる

『……彼氏…！？』

そしていきなり声を上げるもんだから、また二人して焦る

｢…違います…友達です｣

流石に。

それはびっくり。

先生もかなり驚きながら笑っていた