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『おーい!良かったまだ近くにいて…




これ、黒尾に渡しておいて!昼に使うやつ朝渡し忘れた…』








後ろからそんな声が聞こえて、私の持っているノート達の上に数枚まとめた冊子を置いた







先生は笑いながら、視線を横に向けて驚いているようだった








友「先生女の子一人にこの量は意地悪じゃないですか〜?」








友くんがそう言うと先生は苦い顔をしながら乾いた笑い声を上げた








『…つ、ついでにな。




あれだ!日直が早く取りにこないから!文句は俺じゃなくて日直に言うんだぞ!星野!』








誤魔化しながら笑う先生は私に向けてグッと親指を上げた








『…これはまた明日もだなぁ!はは!』








その流れでそう言いながら来た道を戻っていく先生を見つめる私達








友「誤魔化したーっ」








ちょうど隣を見ると、タイミング良く友くんと目が合ってお互い笑みが溢れた









そこからまた教室に向かうと、お互い手が塞がっていることに気付いて立ち止まる








こんなときに限ってなんで扉がしまってるの。いつも開いてるのに。








「…ちょっと待ってね」








……まあ量的に私の方が少ないから。









なんて片手を伸ばすと、どこかのバランスが崩れたのか手から滑り落ちていくノートとプリント達。








……何やってるのよ…!







友「あはは、大丈夫?」









大きな音をたてたせいで視線も集め、友くんは一緒になってノートを拾ってくれてる









恥ずかしい…。







『あれ?何してんの?星野じゃん』







急いで拾っていると、そんな声が聞こえて顔を上げる








後ろの扉は開いてた…!!






それを見た友くんも同じ事を思ったのかお互い苦笑いをした








友「…俺たち馬鹿だね……っと…」









後ろから入ればこんな事には…








ちょうど友くんが手に取ったプリント








…それは……







『俺も手伝う〜っ』







そう言って飛んできた男子に思わず胸が跳ねる








それは見られたくないものも混ざっているから。








友くんは確実に見たであろうプリントを、自分のノートの山に裏側にして載せた









友「もう拾い終わるから大丈夫」








私が何も言えないでいると、友くんは私の代わりにそう答えてくれた








そのクラスの男子はぶすっとしながらも立ち上がって、前の扉を開いておいてくれた







…お礼…言うの忘れちゃったな

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カカオ - はじめまして!カカオです。 この作品とっても面白くてお気に入りです。 まだ途中までしか読んでませんが更新頑張ってください! (2021年6月1日 17時) (レス) id: d890b7ba1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年2月14日 15時

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