ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ43)

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…きっと今日も…

なんて思いながら体を起こしてみるも、昨日とは違って体が軽い

それに動きやすい

……。

私は静かに近くにあった体温計に手を伸ばした

……これは…

しばらくして体温計を見ると、熱はかなり下がっていた

…治った！！

…おばさんありがとう。

おばさんは看病がてら、翔の面倒も見てくれて栄養がありそうな私でも食べられるようなご飯を作ってくれた

恐らく…いや、完璧におばさんのお陰。

よし…！支度しようっと！

私は布団から起き上がって、朝ごはんや学校へ行く準備を始めた

しばらくすると翔も起きてきて、おばさんもやって来た

その手にはお弁当。

『あら！治ったみたいね～、良かった！

昨日の夜から良さそうだったから、もし良かったらと思ってお弁当作ってきたの！』

そう言って翔と私の分、2つを差し出してきたおばさん

｢ありがとう。今日のお昼が楽しみ！｣

おばさんのご飯はとにかく美味しいし、自分が作ったものじゃないから何が入ってるかもわからない

翔と同じようにワクワクと楽しさが湧き上がる

そんな姿におばさんもニコニコ笑って楽しい朝だった

.

翔がお礼と言って、昨日折り紙に何かを書きながら何かを折っていた

私が見ようとすると隠すから、私も何が書いてあるのかわからない

…隠したいお年頃なのかしら。

きっと恥ずかしいんだね

まあ私が"お礼しないと"、なんて言ったからかな…？

その三つの折り紙を受け取って学校に来たわけだけど……どう渡そう。

他のクラスだから呼ぶことも出来ないし…

……研磨くんは呼べるけどほかの2人…

うーんと考えているうちに学校に着いていた

『あっ』

聞いたことのある声で、私は名前を呼ばれたわけでもないのに振り返ってしまった

でも、おそらく私に対してだったんだろう。

そう声を上げた彼は何も言わず目を細めて近付いてきた

夜｢本当に良くなったの？｣

第一声。

夜久くんはそう言って私の額に触れた

………………いや…他の方の視線が…

みんな通る所なんですが……

｢大丈夫｣

私は夜久くんの手を掴んでそのまま下に下ろした