ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ40)

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139 黒尾ページ40

夜｢…俺、早く昼食べないと行けないんだけど｣

夜久は肩を押されて無理やり座らされてる

『黒尾！お前も来るか？』

弁当を取り出すと急に話しかけられ、心臓が跳ねる

拒否をしようとそちらを向くと、ちょうど夜久と目が合ってしまう

あれ、なにか嫌な予感がする。

黒｢いい｢来い｣

……なんでえええええ

俺はしょうがなく立ち上がってその場へ移動する

夜久は満足そうにニヤニヤしている

何がしたいんだよこの悪魔は。

『さっきの話の続きなんだけどぉ』

何故か優位な位置にいる夜久。

夜久は特に気にせず自分のご飯を頬いっぱいに詰めて、適当に返事をしている

『一緒にお見舞いに行ったのって誰？？

黒尾に聞いたら、行ってないって言うから知らないだろうし』

出来るだけ空気になろうと自分のご飯を食べ始めたら、いきなり俺の名前が登場

そして思いっきり嘘ついたのがバレて、そちらを見なくても夜久の視線が突き刺さる

焦りで変な汗が出てきそうなのを堪えて、平然を装う

夜｢…へぇ。｣

大きくそう呟く声に胸が大きく跳ねて、緊張感が増す。

夜｢…まあ、それは秘密にしておく。

星野さんもバラされたら可哀想じゃん｣

……一安心…？

一応、星野さんのこともちゃんと考えてるんだな

だが、男子達は納得がいかず、実はそれは夜久がやったという方向に話が傾く

夜｢…俺が？付き合ってもないのに？キス？｣

体の熱がどんどんと上がっていく気がする。

コイツはわざわざ俺の耳に届くよう、わざと俺に向けて言ってやがる…

無視。無視。反応したらバレる…

『…あと聞きたいんだけど星野さんってどんな人？俺ら話したことないからさ～』

話が少し逸れたと思ったら、それもまた嫌な話題だ。

夜久が変な事を言わない事を願う………

ふと夜久と目が合うと、ニッコリと微笑まれる

…まあ無理だな。

夜｢星野さんは前からいい子だよ。優しいし、周りをよく見てる

話してみればすぐわかる｣

夜久はそう言いながらご飯を食べる手を止めない

けどほかの男子達の手は圧倒的に止まっていて、夜久の話に真剣だ

夜｢お前らも知ってるだろ、あんな状況なのに

弟や友達を優先するんだから｣

………