ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ36)

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135 黒尾ページ36

…いや、でも研磨だしな

………絶対この考えにたどり着いてしまう。

変な自身というかなんというか。

『…まあそれはそれでいいんだけどな』

最後に先生は力無くそう微笑んで、少し安心しているようにも見えた

黒｢…うん｣

俺もそう返事をして、手元のノートを見つめた

黒｢ごめんね、立ち話しちゃって。重かったでしょ

俺持って行くよ｣

隣で静かに待っていてくれた佐々木さんの手から残りのノートを受け取る

…というより、俺が無理やり取る。

佐々木さんはさっき言ってたように少しあたふたして、言葉をなにか考えてるようにも見えた

黒｢机、置いてくるだけだから｣

俺はそう伝えて、職員室の中に入って担当の先生の机の上にノートを置いた

………"それはそれで"、か。

先生の言う通り、きっとそうなんだろうな。

先生自身、俺らと同じように無理して倒れたと思ってるみたいだし

事情を知ってるからこそ、やっぱりそういう考えに行ってしまう

職員室を出ると、佐々木さんが待っていてくれたみたいで少し驚いた

先に行ってても良かったのに。

佐｢ありがとう｣

佐々木さんは微笑んで、そう言ってくれた

佐｢…そういえば、星野さん…お休みなんだね｣

いきなり星野さんの話題で胸が跳ねる

佐々木さんの顔を見てみると、少し寂しそうに眉を下げていた

黒｢……疲れが溜まってたんだろうね｣

彼女が苦労してる事は恐らく誰でも知っている

きっと佐々木さんも。

自然と耳に入ってくるようなもん。

……。

…苦労してるっていうのに俺は…

………考え始めると次々いろんな考えが浮かび始める

タダでさえ苦労してるのに日直付き合わせた

翔の為とはいえ、同級生、しかも同じクラスの子に泊まった

恐らく父親の服を貸してくれて、色々と思い出させてしまった

抱き締めた、

………キス、した

いつの間にか教室についていて、佐々木さんもいなくなっていた

……あれ、俺のせいでは…

そんなことをずっと考えていたら授業までもが終わっていた

するといきなり背中を叩かれて急に我に返る

振り向いた先にいたの目を細めた夜久。