ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ31)

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130 黒尾ページ31

黒｢…研磨くーん。生きてます？｣

近付いて声を掛けて見ると、目を細く開きこちらを睨むように見ていた

………

…星野さんの風邪を貰ったのか

"研磨も怒る訳だ"

黒｢…研磨、｣

こちらを見る研磨の頬は少し赤く、頭が痛いのか眉間にシワを寄せて何かに耐えているようにも見える

"…星野さんの事、どう思ってる？"

…今、話す事ではないか

体が弱いのに看病なんかして。

黒｢…何でもない。ゲームせずにしっかり寝ろよ｣

…いや、研磨の前で倒れたんだもんな

そりゃ、そうなるか

誰にも声をかけず一人で運んで、一人で"ずっと"見てたんだもんな

すると、研磨は小さく返事を返した

怒っていたから無視されるのかと思っていたから、少し驚いた

様子を見に来たから、少しでも有難いと思ってくれているのだろうか

黒｢…じゃ｣

俺は研磨に甘いな…

静かに扉を閉じて自分の家へ向かった

.

朝になっても俺の体は特に異常なし。

…星野さんは、来るのかな

首をぶんぶん横に振って研磨の家へ向かうも、おばさんが首を横に振っていた

どうやら熱は下がってないらしい

星野さんも、研磨も体が弱いのか。

そう思いながら、俺は一人で学校へ向かった

日直が体に染み付いてるせいか、何気なく登校してきたけど全然余裕で学校に着いた

今日で終わる…！！

そう思いながら職員室へ向かうと、案の定先生に驚かれる

『明日は雨が降る』

黒｢失礼っすね｣

なんて冗談を交わしていると、ちょうど先生の机の上の電話が鳴り響いた

『はい_______』

一応用事は済んでいるけど何故か俺もぼーっと電話に出る先生を見ていた

…そろそろ佐々木さんも来るのかな

先生、来たとか何も言って無かったな

『…ふぅ～。やっぱり休みかー』

すると受話器を起きながら、ため息がてらそう呟いた先生

…。

『あっ、星野、休みだから日誌に書いておいて』

先生は思い出すようにそう付け足す

…………やっぱり、休みか

心がどこか落ち込んでいるような気がして、背筋を伸ばした

その姿をじっと見つめる先生に何か嫌な予感がする。

黒｢…なんすか｣