ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ28)

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127 黒尾ページ28

いつもの研磨。

"…俺は持たないよ"

"重いってば"

"クロ～～～～…"

それか何かを察したらもうその場にはいない

……でも荷物と人じゃ違うか

黒｢…でも、その場には研磨しかいなかったんでしょ？

流石に友達を見捨てるわけには…｣

いくらあの研磨でもそこまで冷たい人間ではないだろう。

…星野さんと研磨は仲良さげだし。

夜｢…そう思うだろ

でも、その時すぐ近くをお前が通ったんだよ｣

夜久の言葉に思わず言葉が詰まる

……いつ、どこで？？

研磨らしき人物と会ったっけ。

思い出して見るも、二人の姿はなかなか出てこない

夜｢隠れたんだって｣

………………何故。

しかも…倒れたんでしょ？

研磨の行動が理解出来ず、頭の中の疑問点がさらに増えていく

……あ

黒｢佐々木さんといたからか？｣

体育館で用を済ませてからなら、隣に佐々木さんがいた

夜久は空を見ながら、納得したように声をあげる

夜｢…まあその可能性もあるな｣

……人見知りだからな。

夜｢お前らが昨日の夜何したか知らないけど、そこを配慮して

隠れた可能性もある｣

そう言った夜久をチラッと見るとこちらを怪しげにじっと見ていた

……さっき見られたけど…言えない。恥ずかしい

夜｢……俺には教えてくれなかったけど、たぶん研磨には言ったんだろうな｣

そう言う夜久の顔は笑っているけど、少し寂しそうにも見えた

そこでまた小さく胸に違和感を覚える

……研磨もそうだし

…夜久も…………

俺が夜久を見て何も言わないからか、夜久が不思議そうな顔をしてこちらを見ていた

…思い切って聞こう。

…というより、絶対…

今までの言動からして………可能性は高い

黒｢…あの、夜…夜久くんはさ。｣

空気を明るくしようにも緊張して言葉が出づらい

そんな挙動不審になる俺に、夜久は何かを察したのか目を細めて俺をじっと見ていた

…余計に言えなくなるっつーの

すると夜久は大きく息を吸った

夜｢俺が星野さんの事、好きかって？｣

俺の聞きたいことを言われて思わず胸が大きく跳ねる

小さく悩んだ後にハッキリと

夜｢好きだよ｣

そう答えた