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夜「昨日の夜、寝られなかったの?」








……………




いやそういう訳じゃ…







夜久くんが笑っている意味をようやく理解した








「…い『ぐっすり寝てましたよ〜』








私の声が覆いかぶさるようにかき消される








声がした方を見ると、覗くようにこちらを見ている黒尾くん









……。





黒尾くんの言う通り。






…朝起きたら、黒尾くんの服掴んでピッタリくっついてたし………………







あんな事意図的に出来ないよ……………








黒「…俺の方が寝れなかったくらいだよ」








……………………。







私はいつからあの体制で寝てしまってたんだろう…









その事を言っているのか分からないけど、急に恥ずかしくなる








すると黒尾くんと入れ替わるように、夜久くんは笑いながら立ち上がり翔のいる部屋へ行ってしまった









……………………








黒「…その…具合…」







急に気まずくなった空気に、黒尾くんは恐る恐る口を開いた








"気付いてあげられなくて__________"









あの時の声がふと頭に流れて、胸が締め付けられた








「……ごめんね」








私が謝ると、黒尾くんは驚きながら首を傾げていた







「…黒尾くんは、ずっと気付いてたのに




私がずっと気付かず誤魔化して……」








俯きがちな顔を上げると、変わらず黒尾くんは不思議そうな顔をしていた








「…研磨くんに……」









そして黒尾くんはしばらく何かを考えると、苦笑いを浮かべた








黒「…もしかして起きてた?」








黒尾くんにそう言われて、寝たフリをしていた事を思い出す。






…やば、忘れてた。








黒尾くんは恥ずかしそうにぎこちなく微笑んでいた








黒「…あの後、夜久にも言われたし





その通りだと思うし」









…やっぱり研磨くんが言ってた通り、夜久くんにも…







「……私が悪いのに…」







ちょうど伏せた時、貰ったお菓子や食べ物達が視界に入る






…迷惑をかけてばっかり…









「…あと、これ………っ」








…え………







またじんわりと熱くなっていく頬と早くなる鼓動









黒「どっちみち俺には分かってなかったと思う





……赤くなるから」








黒尾くんは小さく呟くように、私の頬に触れながらそう言った







……それも含め、私のせい。







黒「まだ熱あるよね」








次は額に触れた

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カカオ - はじめまして!カカオです。 この作品とっても面白くてお気に入りです。 まだ途中までしか読んでませんが更新頑張ってください! (2021年6月1日 17時) (レス) id: d890b7ba1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年2月14日 15時

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