ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ18)

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…夜久くんはいつも黒尾くんをいじってたりしてたしな

仲がいいのか、悪いのか…

きっと仲が良いから言い合いもしてるんだろうけど。

｢……｣

…研磨くんは怒ってたのかな

夜久くんの言うイラついていると、私が思っているのは同じことなのかよく分からない

研磨くん、さっき怒ってたの？なんて聞くのもおかしいし

さっきの事を考えると少し胸がざわつく

"……ごめんね、気付いてあげられなくて"

…………。

.

公園に向かうと、翔は少し驚いた表情をしてこちらに向かってきた

いつも1人なのに研磨くんが隣にいるからだろう

不思議そうに研磨くんを見つめながら私の手を握る翔

｢…ごめんね。今日は遊んで帰れないの｣

そう言うと翔は少し不機嫌そうな表情になった

私ももう少し元気なら無理してでも遊んであげられたけど……

さすがに……

翔｢…ねぇ、みんなは？鉄兄ちゃんは？｣

すると私の手を離して、研磨くんの方へ行った翔

研磨くんも慣れていないからか驚いていた

孤｢…今日は来ないし遊ばないよ｣

研磨くんもそう言うと、翔の頬は膨らんでいった

それと同時に研磨くんは翔と目を合わせて、ぎごちなく頭の上に手を置いた

孤｢……姉さん、風邪引いてるの

遊んだら余計に酷くなるし…なかなか治らない｣

やっぱり慣れていないからかぎこちなく目を泳がせている研磨くん

だけど伝えようとしていることはとても有難くて。

翔はちゃんと理解してくれたのか、大きく頷いてまた私の手を握った

翔｢帰る！｣

そう言ってくれた翔に思わず笑みがこぼれる

｢…ありがとう｣

チラッと研磨くんの方を見ると、研磨くんも小さく微笑んでいて心が暖かく感じた

しばらくまた3人で歩いて、家に向かう

｢もうこの辺で大丈夫だよ。ありがとう｣

私がそう声をかけるも研磨くんは携帯から目を離さず足も止めない

孤｢…何が起こるかわからないから｣

そう言って結局、家まで送ってくれて。

いつの間にか翔とも手を繋いでいた

孤｢…ちゃんと寝て、ちゃんと食べて

…薬は？ある？｣

研磨くんは走っていった翔の手を離して辺りをキョロキョロし始めた

研磨くんも意外としっかりしてるんだ