ちょっと変わった出会いから 3 【HQ】 (ページ15)

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……それに…

……そんなこと言われてもなんて答えたらいいのかわかんないよ

私が俯くと、夜久くんはいつものように頭を撫でて笑っていた

夜｢じゃあね。俺は部活に行くよ

お大事に｣

夜久くんはそう言って、研磨くんにも声をかけると保健室を出て行った

最後、また声をかけるとニコッと笑顔を向けてくれた夜久くん

｢…あ、あの…研磨くん…｣

私がそう呼んでも、研磨くんはこちらを見ない

それはいつもと特に変わらない

孤｢…昨日、告白はされてないって｣

するといきなり口を開いた研磨くんにびっくり。

……告白も何も…

…黒尾くんはそんな……

孤｢…じゃあ何でしたの｣

その発言にまた自分の体が熱くなっていくのがよく分かった

いつの間にか研磨くんはこちらを見ていて、目が合うも私から逸らしてしまった

私がすぐに答えないせいで保健室には変な空気が流れる

孤｢……なんて言ったの、クロは｣

思い出してはいけない気がするけど、昨日の出来事を振り返る

…いきなりだったから私もビックリしたし。

｢……ごめん、って｣

私も何がなんだか分からず頷いたけど…

研磨くんは私がそう答えると"そう"とだけ答えて、また黙り込んでしまった

｢……研磨くん、ごめんね｣

私のせいで機嫌が悪いのは確か…

孤｢…謝らないでって｣

…また………

研磨くんはさっき、他の先生によって届けられた自分の荷物を漁っていた

そして取り出したのはモバイルバッテリー。

……携帯を触ってなかったのは充電がなかったからか。

謝る以外でどう声をかけたらいいのかも分からない

するといきなり研磨くんは立ち上がって私の布団に触れた

孤｢……ねぇ、寝たフリしてて｣

わけも分からず私はまた布団を頭の上までかぶると、すぐに扉の開く音が響いた

『…あれ、研磨。何でここに』

…っ。

『…あ、俺が届けておくから……』

『…でも……様子気になるし…』

そんな会話のやり取りが聞こえてくる

そういえばさっき先生も"日直"って言ってたっけ

黒｢……星野さん、いる？｣

はっきりと聞こえる黒尾くんの声にまた胸が締め付けられた