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朝になると、いつも通り目覚ましが鳴る前に目が覚めた









目の前に大きな背中があり、私はその服を掴んで寝ていたようだ







…そうだ…黒尾くんいたんだっけ。







…って私なんで掴んでるの。









深く寝ていたからか覚えもなく。







私はまだ寝ている2人を起こさないように静かに布団を出た









そして自分の身支度を早めに済ませて、台所へ立つ








……………………。







自分の頭を押さえながら昨日のことを思い出す








……あれは、夢?






……どこまでが………








じわじわと熱くなっていく体に、私は頭を振って朝ごはんを作り始めた








……考えないようにしよう…







……黒尾くんは一体どういう意味で…………









いつもより少し大きめに心臓が鳴っている気がした









.







……勢いで、黒尾くんの弁当まで作っちゃった






お弁当箱があったから、私のとついでに…








…まあ、要らなかったら捨ててもらおう。








…そろそろ起きるかな?




部屋を覗きに行くと、黒尾くんは座って大きく伸びをしていた







「…あっ、おはよう」







私がそう声をかけると、くるっと振り返って欠伸をしながら挨拶し返してくれた







そして。







黒「………」

「………」








二人して顔が赤くなっている








黒「…し、翔。朝だぞ」







二人してぎこちなく目を逸らして、黒尾くんは翔の体を揺すって起こし始めた







私はまた台所へ戻って、作ったご飯を机に運んだ






二人は一緒に身支度。








やっぱりいつもと違って誰かいるからか、翔は楽しそう。








おばさんでも、私でもなく、黒尾くんだからいいのかもしれない




同性の友達で、お兄ちゃん









「…じゃあ食べよっか!」








戻ってきた2人も席について、朝ご飯が始まった








翔が楽しそうに話すのを、黒尾くんはちゃんと返事していてかなり気分が良さそう








「翔。翔のわがままでお兄ちゃんは朝まで一緒にいてくれたんだからちゃんとお礼言うんだよ」








洗い物をしていると、翔がニコニコ楽しそうに私の所へ寄ってきた





黒尾くんは部屋で準備をしているのか居なかったから、そう伝えると少し悲しそうに頷いた









………ふぅ…







黒尾くんへ弁当を渡さないと…








黒「おっ」








ドキドキと覚悟を決めて、振り返ると急に現れる壁に心臓が飛び跳ねた

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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