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………







たぶん、さっきの研磨くんは忘れた方がいいんだよね







"茹でダコみたいになってんぞ"







………………







「……昨日の事なんだけど、本当にごめんね」







私達は人気の少ない外に繋がる通路で座って話すことにした






時々吹く風が心地よく感じる







「…で、これお礼」








研磨くんの前にジュースを出すと、少しビクッとしていた







リエーフくんと同じように、研磨くんもこちらをじっと見ていた






孤「…昨日貰った」








リエーフくんと同じ。







「…うん、それとはまた別に。



研磨くんには一番迷惑をかけたから」








なかなか受け取らないから、私は研磨くんの手を取って無理矢理渡した







すると研磨くんはどこか言いにくそうに眉間にシワを寄せていた








孤「…大丈夫なの」








そう小さく聞こえた声に顔を向けると、研磨くんは恥ずかしそうに顔を逸らした









「…うん。見苦しい姿を見せてごめんね」







時間を戻せるなら戻したい…








孤「…別に」








研磨くんの小さな声が静かな空間の中、響いて聞こえた







「研磨くん、何か好きなものはある?」







するとまた研磨くんは眉間にシワを寄せた







孤「…なんで





もう俺は何もいらないよ」








私が何を言おうとしたのか分かったように、そう呟いた







……鋭い







「…研磨くんは人と絡むのが好きじゃ無さそうだから尚更迷惑かけたと思って……」








さらにお礼って思ったけど、それもまた迷惑になってしまった








孤「……目立つのは好きじゃないよ。



さっきのリエーフみたいなやつは無理だけど」








"研磨さーん!!"







"………何"






……ああ。そういう事か。







孤「…なんでリエーフ連れてくるの」








若干怒ってらっしゃる…





リエーフくんが苦手なのかな。








研磨くんは、言葉を止めて思い出したように何か考え始めた







孤「そもそもなんでリエーフ?



一緒に来るならクロとか…あぁ…」








そしてまた何か思い出したように頭を抱える研磨くん





何考えてるのかわからないけど、言いたいことはわかる。








「リエーフくんとは偶然会ったの。




夜久くん達に頼まなかったのは……あの変な約束のせいで」







研磨くんもさっきのことを思い出したのか、顔を覆ってしまった






「…ごめん」

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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