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黒尾くんはそのまま少し力を入れて、剥がそうとしていたけど私は反発するように黒尾くんの体に顔を押し付けていた
黒｢……あの…熱ある？｣
黒尾くんはそう言うと片手を頬から離して、額に手を当てた
さっきから体がポカポカしているのは薄々感じていた
………熱くなるに決まってる
今の状況を考えたら恥ずかしいに決まってるじゃん…
私が首を横に振ると、黒尾くんは不思議そうに小さく呟いていた
……私は慣れてないから…
きっと黒尾くんは慣れてるんだ
｢……この状況が恥ずかしいからだよ…
……こんな事した事ないし…慣れてないから｣
私は顔を押さえながらも小さく汚い声でそう答えると、沈黙が流れた
……勇気振り絞って言ったのに。
少し黒尾くんを恨んでいると、背中に回していた腕を掴まれてまた顔の熱が上がるのがわかった
驚いて力を抜いてしまい、その手は黒尾くんの手に包まれたまま何故か上へと登っていく
そして黒尾くんは少し腰を曲げたらすぐに私の手に何か温かいものが触れた
黒｢…………俺も慣れてないよ｣
………………
……って事は…手に当たってるのは…
私はゆっくり顔を上にあげると、私の手は黒尾くんの頬に触れていた
黒尾くんの手、私の手、黒尾くんの頬
という順番で挟まれている私の手はさらに熱くなる
黒｢…やっと顔見せてくれた｣
するりと私の手は黒尾くんの頬から離れて、黒尾くんは背筋をまた伸ばした
そして優しく微笑んでいた
離した手はまた私の頬にあって、拭いきれなかった涙を拭ってくれていた
黒尾くんの笑顔に安心したのか、また目が潤んだ
黒｢……見せたくないって言っても、夕方も泣いてたでしょ｣
そう言われて私の胸は小さく跳ねた
そうだけど…それよりきっと酷い……
黒｢……聞いていいですか｣
急に敬語になって、少し言いずらそうに口を閉じた黒尾くん
私が頷くと、黒尾くんはゆっくりと口を開いた
黒｢……星野さんが泣いてるのを、研磨も夜久も何であんなに落ち着いて見てられるの
………特に、研磨｣
私は何も言えず俯くと、黒尾くんの手に寄って顔をあげられる
黒｢…何ていうか。アイツらが知ってるのに俺は知っちゃダメ……かな｣
鼓動が早くなっていく
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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…！(´；ω；｀)ありがとうございます！いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…？？どんな結果でも楽しみにしてます！ (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PUPU | 作成日時：2020年1月14日 21時
