検索窓
今日:6 hit、昨日:43 hit、合計:152,847 hit

90 ページ40

「…ふぅ」








お風呂も入り、髪もちゃんと乾かし終わる。







何かやり残したことは無いか、頭の中で考えていたけど特に見当たらなかった







洗い物も終わったし………





……あ、弁当箱。








今になってようやく思い出す







せっかくお風呂に入って温まったのに…








と、思いつつ自分の弁当箱と翔のものを手に取る








………………







「……黒尾くんの…」








私は若干停止しかけている頭をフル回転させて、お昼の黒尾くんを思い出す









……弁当……購買…どっちだったっけ…








黒「……何してるの」







私が頭を抱えて思い出していると、若干驚いたように黒尾くんが見ていた








…恥ずかし。






「…あ、えっと…





弁当箱洗おうと思ってさ…黒尾くんって弁当か購買どっちだったっけって…」








私が恐る恐る理由を話すと、黒尾くんは吹き出して笑っていた







…っ






やっぱり見慣れない姿に慣れず、父さんと同じ服装に胸が苦しくなる









黒「今日は弁当だったよ





…俺洗うよ、貸して」







黒尾くんは笑い終えると、一息ついてそう言い私の手からお弁当箱達を取っていった







「え!いやいいよ!やるよ」






私は慌てて追いかけると、黒尾くんはいきなり立ち止まって思わず黒尾くんの背中にぶつかりそうになる









その時ふんわりと香った、知っているような匂いにまた胸が跳ねた







………父さん…








黒「また冷えちゃうから。ゆっくりしてて」







黒尾くんの優しい声と優しい表情に何も言えず、任せる事にして私は翔の元へ向かった








泊まることが確定したからか、翔はさっきより大人しくいつも通りに過ごしていた







違うといえば、楽しそうなワクワクとした表情で。








翔「鉄兄ちゃんの隣で寝る!



でもお姉ちゃんとも寝たい…」







翔の布団は一番隅っこで、翔は少し悲しそうな顔をしていた







男の子は嫌がるのが普通だと思うけど、私が甘やかして育てたからかまだそういう事はない






思春期…反抗期になると………






…考えるのはやめよう。







…………私が翔の隣で寝ないと、誰が隣に。






バンっと浮かんだ顔に顔が熱くなる。









黒「意識してんの?」







急に聞こえた声と、頬に感じた冷たい感覚に私は思わず声を上げてしまった






洗い物を終えた黒尾くんの手でした

91→←89



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。