検索窓
今日:5 hit、昨日:43 hit、合計:152,846 hit

85 ページ35

翔はまた離されることを察したのか、黒尾くんの首をギュッと掴まっていた








身長差の問題。

体の大きさの問題。







……黒尾くんがかなり苦しそう






私が近付こうとすると、余計に離れようとせず力を込める。







その都度黒尾くんは死にそうになってる








黒「……翔…ちょ…苦し……」







黒尾くんも翔の腕を掴んで離そうとしているけど、離れたくない翔は離れようとしない








「翔〜…黒尾くんが死んじゃう…離してあげて…」








変に頭がいいのか、これもお兄ちゃんと自分をかけ離す口実だと思っているらしい。







黒尾くんが…!!!







私は思い切って、翔へ手を伸ばして最大の力で翔の手を剥がす事に決めた








翔「嫌!嫌!やだ〜!帰らない!」






「分かった!分かったから!一旦離して!!



お兄ちゃんが死ぬ!」








黒尾くんはひたすら苦しそうな表情をしていて、初めて見る顔で余計に焦る








黒「……っ…!!!



…っはぁ…!…はぁーー…」








翔はぱっと手を離して笑顔を浮かべる






その横で黒尾くんは胸に手を当て、咳き込みながら酸素を一気に取り込んでいた








「黒尾くん…!大丈夫…??




ごめんね!本当…」







絶対大丈夫では無い…





黒尾くんは笑顔で頷きはしたけど、うっすら目に涙が溜まっていた








「…本当に…!?




ごめんね………」







私は黒尾くんの背中を摩ってひたすら謝った






その様子を翔は不思議そうな顔をして見ていた









翔「お泊まり!!鉄兄ちゃんっ」







黒尾くんが心配だったけど、しばらくすると"大丈夫"と言われて摩る手を引っ込められた







そして翔はぴょんぴょん飛び跳ねながら、また黒尾くんの側へ。







…………忘れてた







私がまた大きくため息を着くと、翔は大きく頬を膨らませた







翔「お姉ちゃんいいって言ったもん!!」








…また面倒くさい事になる気がする






……それに言ってないよ…





あれは黒尾くんが死にそうだったから…








黒尾くんもかなり苦笑いで私の方を見ていた







翔をまた説得させようと手を伸ばすとすぐに払い除けられてしまった





……




……普通にショック








黒「…お姉ちゃんにそんな事すんな〜」







黒尾くんは気まずそうに励ましてくれていた

86→←84



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。