BTS short story (ページ4)

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どれくらい経ったのか。

弱まるどころか、
雨と雷はますます強くなってる。

『なんで電気戻んないのよ、…』

何も見えないって…こんなに怖いんだ…。
やっぱり携帯探したほうがいい…よね

ゆっくり立ち上がって動き出そうとした時、
玄関の方で音がした

嘘でしょ…誰か、いる？

ガチャリ、扉を開けて閉める音。

そういえば私、鍵閉めてなかったかも…

『…』

暗闇なのに誰か入ってきた…
気配しか分からない

『だ、誰…！？』

とりあえず、うしろに後ずさった。
ぺたりと背中を壁につけて、息を殺す。

自分の心臓の音が
部屋中に響いてるんじゃないか
ってくらい、うるさい。

もう、なんでこんな災難続きなの…。

新手の強盗？殺人犯？

…なんにしても怖すぎる。

頭は軽いパニック状態で手が震えた。

入ってきた人物も息を殺しているのか、
雨と雷の音に包まれている。

武器も何も持ってないし、
何かあった場合全力で逃げるしかない…

暗闇だし相当危ないけど。

壁を伝って横に動こうとした瞬間、光った

『あ…、』

影が見えた。

男。

そして多分こっちも見られた。ヤバイ…。

そう思った頃には遅くて、
壁に体を押し付けられていた。

『…っ！！い、や…っ！』

両腕を掴まれて壁に押さえつけられる。

男の濡れた体が私にくっついた。

冷たい、痛い、怖い。

『離して、！っ…助けて、ユンギ…っ！』

急に腕が引かれて、
男の胸にぶつかったかと思うと

耳元で囁かれた。

「俺だよ、」