BTS short story (ページ3)

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優しい？優しくない？-YG- ページ3

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『…どうしよ』

私は今真っ暗な部屋で
携帯を探そうと頑張ってる最中。

でも、暗闇の中探し出すのは
かなり難しいと思う。

さっきなんてテーブルに頭ぶつけたし。

どこに置いたかも覚えてないし。

じゃあ電気つけろやって話だけど、
電気はつきません。

なぜなら、停電中だから。

『はぁ…、勘弁してよ…』

どかーんと雷が落ちて一瞬で真っ暗。

なかなか電気は戻らない。

それに、まだ雷鳴ってる。

『雷、苦手なのに…』

ほんと怖い。超怖い。
大人のくせに本当に雷が苦手。

ほら、手震えちゃってるし…(苦笑)

ユンギに電話したいのに、できなくて。

窓に打ちつける雨の音までも怖くなる。

一人だとどうしても不安だから、
彼の声が聞きたかったけど…無理っぽい。

『もうホントどうし………っ！！』

また携帯を探そうと動き出した時、
辺りが白く光ってドーンッと
だいぶ大きい音が鳴った

……涙出てきた。情けないなぁ…私…。

『ユンギ…、』

彼は大丈夫だろうか。
いつもこの時間に帰ってくるけど、
まさか外にいたりしないよね…？

こんな雷だったら絶対危ない。

帰ってきて欲しいけど、
危ない目にはあってほしくない。

今の私は暗い中、
一人で縮こまるしかなかった。

また、光った…

『…っや』

光ったあとすぐに響く低い音。

私は自分の手を握りしめた。