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どれくらい経ったか分からないけど、
先輩は泣き止んだ。


沈んでいく夕日を見ながら、
心を落ち着かせてるみたいだ。




そんな横顔も綺麗だなって、
よくないことを考える。




子どもたちが帰って
静かになった公園で並んで座る俺達。


傍から見たら恋人同士に見えるかな。




そうだったら…まぁ、嬉しいけど。




「…グク」


『なんですか?』




辺りはすっかりオレンジ色に包まれた。




「ありがとう」




赤くなった目で、先輩は俺に笑いかけた。




大したこと何もしてないのに、
そう言われるとなんか。




なんか、さ。




『今の彼氏と別れて』とか


『なんで泣かす奴と付き合うの』とか


ガキみたいなこと言いそうになるじゃん。




そんな言葉は心にしまって、
『どーいたしまして?』なんて普通の返事。





「グクが隣にいてくれると安心する」




分かってるよ、後輩としてってことくらい。




それでもやっぱり、
嬉しいって思っちゃうのは
しょうがないよね。





こんな弱虫な俺が言える言葉。




ほんの少しすっきりしたような表情の先輩へ。




オレンジの光に背中を押してもらって。





『俺、待ってます』








-fin-

優しい?優しくない?-YG-→←weak boy-JK-



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作者名:とまと | 作成日時:2016年8月25日 21時

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