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weak boy-JK- ページ1

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目の前にある柔らかい髪


細すぎない綺麗な腕


俺よりも低い背


涙に濡れる頬



そのすべてを抱きしめて言いたい。


「俺にしてよ」って。




悲しんで傷つく君を見たくないのに。



今すぐ抱きしめてあげられるなら
どんなにいいか。




けど、そういうのをしていいのは
"彼氏"だけの特権だと思う。



残念ながら、俺は君を抱きしめられない。




"彼氏"じゃないから。




俺にできるのは、ただ隣に座って
泣き止んでくれるのを待つだけ。



あークソ、悔しい。




好きな人が泣いてるのになんもしてやれない。



自分を情けなく思いながら
隣に目を向けると、
また新しい涙が一筋流れるのが見えた。




『先輩』


「、ん」




少し俯いてる先輩の髪が揺れる




『もっと泣いていいですよ』


「…」


『気が済むまで』


「…っ、やめてよ、もう」



俺が言葉をかけると、先輩はまた泣く。




せっかく泣くのやめようと思ったのに、
なんて悲しげな目で
無理に笑ってみせたりなんかして。





そんな顔を見ると、俺までツラくなる。





泣いてほしくないけど、俺に頼ってほしい。




こう考えんのっておかしいかな…。

◯→



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作者名:とまと | 作成日時:2016年8月25日 21時

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