baseball島

初の寮生 ページ16

稲葉side

baseball学園の生徒指導の先生兼、新しく出来た寮の寮長に就任した。

この寮は、今年できたばかり。

親が面倒を見れなくなった不良、親と暮らせなくなった子供達を受け入れる事になっている。

今日は、広島から寮生が来る。

名前は、中田翔。

中学生の頃から、警察に補導されるほどの問題児。

高校生になってから、学校の先生に暴力を振るい中退。

耐えられなくなった親が、この学園の寮に入れることを決意。

この学園初の寮生となった。

寮の扉が開いたから、玄関に向かう。

金髪に耳ピアスで、不貞腐れた顔で立つ彼の姿が。

稲「中田翔君かなぁ。」

中「ちいーす。」

稲「部屋に、案内するからね。」

中「ちいーす。」

彼を部屋に、案内する。

中「狭い。」

稲「文句言うな。」

中「後はやるんで、出ていって下さい。」

稲「一つ、門限６時な。」

中「はぁー。」

稲「ちゃんと守れよ。」

中「うぜー。」

稲「ウザくても、守れよ。」

中「ちいーす。」

守るきないな、これから先が思いやられる。

寮についたことを知らせる電話を済ませ、学園に呼び出されたから学園に向かう。

俺の問題は、尽きることを知らない。

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