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「ところで仙道さん、"北沢"って誰ですか」
「中学の時俺が勝てなかったやつ。秋田だったかな？」
「"北沢"っていうんですか？」
「うん、確か。…興味ある？」
「仙道さんより強い人なんているんですね」
「…つーか、呼び方もタメ口も戻ってる。気をつけて」
「あ、つい癖で…」
「まぁ、ゆっくり慣れてくれればいいけど、
A、今度は2人でデートしたい。インターハイから戻ったら、予定あけといて」
「！わかった
…私も、彰くんと2人でデートしたい。」
「よかった」
ひたすら彰くんから抱きしめられていた。
「飯、行こうか」
「う、うん…」
「どうかした？」
「もう1回、ギュッてして…//」
「！了解。足りなかった？笑」
抱きしめられている時、私の顔が丁度彰くんの胸元辺りになるので、彰くんの少し早い鼓動が嬉しい。
「大好き」
「ん、俺も」
.
「良かったの？牛丼で」
「うん、肉が食べたかったから」
「そっか、ならいいんだけど」
食べ終わり、時計も8時を回ったので家まで送って貰っていた。
「昨日松葉杖とれたばかりなのにたくさん歩かせちゃったけど、大丈夫か？」
「大丈夫、いいリハビリになった
お兄ちゃんとかいたし、目的はバスケだったけど一緒に名古屋まで行けて楽しかった」
「そっか…俺、デートとかちゃんとしたことねぇからよくわかんないけど、楽しんでもらえたならよかった」
「彼女いたのに？」
「あぁ。でも俺が好きで付き合ったのAが初めてだからな」
「そうなの…？」
「うん、Aといれて嬉しいよ俺は」
彰くんがこんな事言ってくれるなんて思わなかった。
「私も、1日一緒にいれてすごく嬉しかった。ありがとう」
「こちらこそ。じゃあ、また明日な」
「うん、送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね」
彰くんを見送って家に入った。
「お帰り」
「お嬢お帰り」
「ただいま」
相変わらずのお兄ちゃんとパパの出迎え。
「ところでよ、紳一と一緒に出掛けたよな？
何で別々に帰ってきたの？」
「えっと…」
彼氏ができたと伝えるのはまだいいか。
何と言おうか困っていると、
「Aが駅で友達と会って、そのまま遊びに行ったからな」
「うん、そうそれ」
ナイスお兄ちゃん。
「？そうなのか」
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月20日 13時
