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「お嬢〜大丈夫か？！」
私たちを見つけて車から降りてきたパパはサングラスをかけていた。
見た目はお兄ちゃんそっくりで身長も180後半あるので、サングラスをかけるとそれはそれは…
仙道さんに会わせなくてよかった。
「試合見に行けなくて悪かった。2人とも優勝とMVPおめでとう！」
パパは普通に仕事で、ママは急な仕事が入って、私の試合が終わったら帰ってしまったらしい。
「インターハイは都合つけて見に行くからな！」
「恥ずかしいから父親って名乗り出ないでね」
私の言葉にお兄ちゃんも頷く。
「えー、ひでぇなお嬢。おい紳一」
「？」
「高校最後だ、暴れまくれよ全国でも」
「あぁ」
「パパ、さっきのとこ右なんだけど」
「あ、」
.
「じゃ、紳一、Aを頼んだぞ！
迎えは何時でも来るから呼べよー」
と、店の前まで送ってもらった。
「あ、Aこっちこっち」
何故か、海南男子の皆さんと仲良くなってるうちの部。
「やっぱりA探しはお兄さんに頼んだ方が楽だね、ありがとう牧くん」
柊さんがお兄ちゃんに言う。
「いや、妹が迷惑をかけて悪いないつも」
「いえいえ」
「げっ！何で高頭のとこと被ってんだよ！」
登場した諸星監督。
「どうも、諸星先輩。」
.
柊さんが前に立つ。
「では、皆さん大会お疲れ様でした！
見事優勝という形で県大会を終えて、インターハイへ行けることすごく嬉しく思います！とりあえず今日は盛り上がってたくさん食べましょう！
優勝おめでと〜！KP！」
「「KP〜！」」
「「(KPってなんだ？)」」←監督2名。
それから皆で焼肉を楽しんでいると、しばらくして、
「A！お願い！！」
「え、」
芽衣に必死に頼み込まれた。
どうやら清田くんのところに一緒に来てもらいたいみたい。…神さんも絶対一緒じゃん、
「清田くん、あ、あの、一緒に食べてもいいかな？//」
「ん？あぁ全然！Aちゃんも座ってよ！」
ばか清田くん！空気読んで…
空いてた清田くんの隣に座れた芽衣。
だが、私は神さんの隣に座ることになってしまった。
「…」
「亜門ちゃん、何食いたい？」
「えっとー、あ、これがいい！」
「OK、Aちゃんは？神さんは何がいいっすか？」
「俺は何でも、信長に任せる」
「私も、」
「了解でっす！」
手際よく頼んでくれる清田くん。
はぁ、気まずい…
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月20日 13時
