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「ご無沙汰しております、安西先生。
その後、お加減いかがですか？」
「ほっほっほ、諸星くん、久しぶりだね
わざわざありがとう。身体の方は大丈夫だよ」
「よかった…」
「優勝おめでとう」
「！ありがとうございます…！！」
監督が全く頭が上がっていない。
「おや、松葉杖を…牧Aくんだね。」
「はい、」
「怪我の方はどうですか？」
「骨に異常はないんですけど、体重かけないようにって1週間くらいは松葉杖です」
「そうですか…全国大会には間に合いそうですね
君のプレーは中学の頃から見ていました
とても綺麗なシュートフォームと臨機応変なゲームメイク。全国大会でも楽しみにしていますよ」
「！ありがとうございます」
「(安西先生に褒められてる…いいなぁぁぁ！)」←
「ほっほっほ」
「ところでAさん、お兄さんの試合は見に行かなくて大丈夫？」
奥様が気を使ってくれた。
「兄は心配ないの大丈夫です、全国でも見れますし」
「あ、そういや、勝ったってよ」
「え」
「さっき高頭から連絡きてた。田岡は余裕ないだろうから何も連絡してこなかったな」
「ちょっと待って、それ何分前？」
「20分くらい前だな」
「試合始まってるじゃん！早く言ってよ！
すみません、安西先生、奥様、私はこの辺で失礼します！！」
陵南と湘北は見なきゃ行けないのに！！
「あら、好きな子でもいるのかしら」
「ほっほっほ、若いですね」
.
会場につくと、
「え？松葉杖…大丈夫かA？」
すぐに神さんに会った。
「優勝おめでとうございます」
「ありがとう、Aもおめでとう」
「ありがとうございます」
「足、酷いのか？」
「骨は大丈夫だったんですけど、体重かけないようにって言われて、」
「そっか…インターハイは間に合いそう？」
「はい、全然余裕です」
「ならよかった」
「神さん、試合は、」
「残り時間少ない、急ごうか」
最終戦だから皆上で見てるらしい。
「え？！」
「この方が早いし楽だろ」
所謂お姫様抱っこをされて、階段を登った。
「牧さん、安全に連れてきました」
観覧席に来ても下ろしてくれないので、めっちゃ皆に見られた…恥ずかしい！！
「ご苦労さん、松葉杖か…大丈夫か？」
お兄ちゃんの隣に座った。
「ん、まぁ…って残り3分？！」
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月20日 13時
