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仙道side
「「ありがとうございました！」」
「陵南6連覇！！」
「おめでとう！！」
観客からの声援は止まなかった。
俺達が来たのは残り8分の時だった。
15点差で陵南がリードしていて、そのまま逃げ切ったという感じだ。
74対63で女子バスケ部は神奈川6連覇を達成した。
「おめでとう、Aちゃん」
「仙道さん、ありがとうございます、」
足、引きずってるな。
「次は仙道さんたちの番ですからね。
リョータくんや流川くんに負けないでくださいね」
「Aちゃんに言われたら頑張るしかねぇな。
…相手の12番に吹っ飛ばされたって聞いたけど、そのせいか？ペネトレイトしなかったのは」
「ほとんど見てないのにわかるんですね、ちょうど切り返しのところでぶつかられて、ゴキゴキっていいました笑」
「笑い事じゃないだろ、まだ俺らも時間あるし俺が運んでやろうか？歩くのきついだろ」
「おい田岡〜、お前のとこの野郎がうちの口説いてんだよさっきから、試合前なのに放っといていいのか？」
諸星先生が俺とAちゃんを見て、田岡先生を呼んだ。
「仙道ォ！！お前は試合前の緊張感というものがないのか？！すみません、諸星先輩」
「おう。とりあえず閉会式まで時間あるし、誰かAのこと外まで運べ。女子でな」
ちっ、俺が運びたかった。
「おい仙道、充電はMAXにしてもらったんだろうな？」
「足りてねぇなら早めに行ってこい」
「Aちゃん医者行くらしいから今しかねぇぞ」
越野と池上さんと植草に言われた。
「あー、さっきしたから大丈夫」
ハーフタイムの時に。
何か、心配だったから行ったら抱きしめたくなった。
「いつの間に？！」
…インターハイか。
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月20日 13時
